三十路会社員の独り言ではありますが、何はともあれはじめてみます。適当に流し読みしていただければ嬉しいです。

僕が腕時計に興味を持ったのは、10年近く前。
当時はまだ彼女だったヨメサンへの誕生日プレゼントとして腕時計を探していろいろ調べていたら、気がつけばミイラ取りがばっちりミイラに。

あれよあれよと言う間に増え続け、多少は弟に譲ったりもしましたが、今は全部で50個ちょっとあります。今は単身赴任中で、自宅と単身赴任先に分けて置いてあるので正確な数は不明ですが。
特に単身赴任を始めてからの時計が増えるスピード感といったら、師走か!てなもんです。

ここ最近物忘れの兆候が見えてきたような気がしますし、何より数が増えてきて着用回数が減るとともに愛着が薄れてきてしまったものも正直あるので、ここで紹介するのを通じて、1個1個をじぃっと見て、どこで買ったのか、とか、どんな時間を一緒に過ごしたのか、とかも思い出して、焼けぼっくいに火がつく感じで新たな気持ちで使い始めたいと考えてます。


前置きが長くなって恐縮ですが、1個目。TISSOT T-touch Z251/351。
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今年8月にebayで中古のものを落札。最近の仕事用時計はもっぱらコレです。


アウトドア用の腕時計だけに機能が山盛りですが、生来のインドア派なので全く活用できていません。

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でも、やっぱりオーバースペックは素敵だと思うのです。普段は頼りない空気出してるんだけど、いざとなればおれはやっちゃうんだぜ!っていう。

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サイズが40mmなので、僕の細っこい手首にはちょうど良い大きさです。
今の仕事場では多少の泥水がかかったりする場面もありますが、一応30m防水だから安心。
それに、ステンレス製なんだけど軽い。厚みが13mmと薄いからでしょうか。
ラバーベルトの調整ははさみで切るタイプ。普段はキツめにつけるのが好みなんですが、一旦切ってしまうともう元には戻せないのでためらっていて、ゆるゆるで着けています。


コンパスを選ぶとぐるんと回って、ビシィ!と北を指してくれるのが良い。
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ちょこっと腕を動かすだけでも、待て待て〜と針が追いかけてきて、あ〜追いついた!ってな感じでピタっと止まります。この生真面目な感じもまた良い。
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僕が育った地域は、山がある側が北、海がある側が南、でした。
三つ子の魂なんとやら、その感覚が抜けきれなくて自動的に山がある方角を北と認識する僕にとって、この方位計はたぶん一番役に立ってくれます。

急に黒ずくめの男達に誘拐されて逃げ出す時にも、戦国時代にタイムスリップしたとしても、朝目が覚めたらそこが異世界だったとしても、見知らぬ森に置き去りにされて目印のパン屑を落とすのを忘れていたとしても、左腕にこれが乗っていれば迷うことはないでしょう。そんな安心感。


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ずいぶん前に雑誌の広告か何かで目にして以来、高度計・方位計・温度計に加えて気圧計まで備えていて、おまけにタッチスクリーンで直感的に操作できる、という近未来なコンセプトに惹かれていました。

その後何度か時計店や免税店で試着しましたが、なんだか野暮ったい印象もあったし、僕にとってはちょっと値段が高い。
最近はt-raceというモデルもあって、そっちは予算内ではあったんだけど、高度計が付いていないのとややサイズが大きいので二の足を踏んでいました。

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それが、いつものHard rock cafeで時間つぶしにebayで眺めていたところ、残り時間2分を切っているのに誰も入札していないコレが目に飛び込んできました。
と、それまでチキンフィンガーを摘まんでいたはずの僕の右人差し指は、シュシュッとbidボタンを押していたのでした。

値段はそこそこ、箱や取り扱い説明書など付属品は一切なし、いつ電池交換をしたのかも不明。なにより、T-touchはオレンジ色のラバーベルトのものがもともと気になっていたので失敗したかもしれないと、到着した国際郵便の箱を開けるまで不安でした。

ところがどっこい、蓋を開けてみたら一発で気に入りました。
シンプルな黒い文字盤に白い針は視認性がすごく良いです。2針でもぱっと見てだいたいの時間を把握するには十分。正確な時間を知りたければデジタル表示の出番です。

サイズが40mmとこれまで試着したものよりも小さいためか、このモデルはベゼルに方位しか書いていなくてすっきりしているためなのか、野暮ったさは感じません。
黄緑色のロゴも控えめだけど、良いアクセントになっていると思います。黒いラバーベルトもすっきりしている。

操作方法も簡単。真ん中のボタンを長押ししてピッと鳴ったらサファイアガラスに触れるだけ。僕が持っているG-shockだとお目当ての機能が出るまで何度かボタンを押さないといけないから、ああ行き過ぎた、ってなっちゃうんですが、それが無いのはありがたいです。

コレを入手して以来、一度くらい富士山に登ってみてもいいんじゃないという気持ちと、めんどくさいからいいじゃん、という気持ちがせめぎ合いしてます。