前回の記事で書いたブライトリング・ナビタイマーへの憧れですが、その時はChrono Cockpitを選んで悔いなし!と言っていました。
それなのに、やっぱりいいなあナビタイマーと。会社の後輩が着けているのを見る度に、良かねえ良かねえと指をくわえていました。
そんな折でした。今年の1月にたまたま乗ったLAN航空という南米・北米を中心に運行しているairlineの機内販売で見つけたのがコレ。

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ROTARY AQUASPEED GS00100/04。ナビタイマーにそっくりだ!
ROTARYという時計メーカーはそれまで聞いたことがなかったけれど、箱にはestablished in switzerland 1895と堂々を書いてある。
車のタイヤ(?)に羽根が生えたロゴ、昔のブライトリングのロゴに似てる。
しかしAQUASPEEDという明らかにダイバーズウォッチを彷彿とさせるモデル名なのに、どうしてパイロットウォッチ風なのか。疑問。
それに、160ドルという微妙な値段設定。遊び半分で買うにしてはちょっと高い。うーん。

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ROTARYというロゴとタキメーターの表示はプリントだけど、バーインデックスは植字。よく見たらインダイヤルを囲むようになんか装飾が入っている。それなりにちゃんと作ってあるように見えました。

機内販売の冊子には、「flight plan confirmed...」というなんだか格好良いキャッチフレーズまで書いてある。僕も言ってみたい。キリッと。

パクリっぽいんだけど、自分のところのロゴをバシッと入れているのだし、もしかしたらsinnみたいに何か謂われがあるのかもしれない。
そういう目で見るとドンドン格好良く思えてくる。ロゴの下にあるAQUASPEEDの文字、それにタキメーターや計算尺のところどころが赤くてごちゃごちゃした文字盤を引き締めてくれている気もする。

うーん。早く決めないと機内販売が終了してしまう。あースチュワーデスがジュースのプラスチックコップを捨てに集めて回っている。時間がない。

冊子を良く読むとおまけもあるらしい。ラバーベルトの替えがついてくるんだと。ラグ幅は22mmだから、手持ちの他のものに使えてお得かもしれない。

そこで、ハッと気がつきました。コレ計算尺が回るんです。コレは良い!
という訳で、こそっと買っちゃいました。

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回転計算尺、燃費を計算したり、かけ算や割り算ができるらしいですが、使ったことはありません。そりゃあ、ちょこっとネットで使い方検索してみましたけど。ややこしい。サッとSafariを閉じました。

でもいいんです。格好いいんだから。

買ってすぐに、BAMBIのリベット付きのベルトをネットで注文して取り替えました。するとなんということでしょう。
どこからどう見ても、どこに出しても恥ずかしくない本格パイロットクロノの顔つきなんです。精悍。リベットが歴戦ぽいこなれた感じを醸し出してくれています。オレンジ色のステッチも凛々しい。
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ダンディな空飛ぶ豚の人とか、こんなの着けてなかったっけ? 着けてなかったら、あんなレトロな飛行機なんだから燃料の残量が分からなくて困るでしょう。そしたらコレ貸してあげます。僕は老眼で計算尺がよく見えないから。

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ケースがピカピカで、写真を撮った携帯が映り込んでいますね。。

当然というか、クオーツ。直径は42mmとやや大きめで、袖口の締まった上着だと袖に押されて竜頭が手の甲に食い込みます。グイグイと。なので冬場はちょっと使いづらいのが難点。

竜頭はねじ込み式、裏蓋もスクリューバックで、100m防水。クロノグラフのボタンはねじ込み風に見せかけて普通に押すだけなので、たぶん実際の防水性能はそんなにないでしょう。押し心地もなんかスカスカしてるし。

その後、丸の内のアルキメデス・スパイラルという時計屋さんで、ROTARYの時計が置いてあるのを発見。レベルソみたいにリバーシブルだったり、自動巻のモデルは文字盤に窓が開いていてムーブメントが覗けたり。うーん。でも作りはしっかりしている感じ。ガラス越しだとケースはピカピカ、ベルトも高級感がありました。ROTARYやるじゃん!

ちなみに今回、ネットでロータリーAquaspeedを探してみたら、名前に恥じないダイバーズウォッチタイプ、シーマスターぽいモデルもたくさん出てきました。うーん。