前回のも読み直して、反省しました。まったく腕時計を紹介していない。これで腕時計ブログという看板を掲げるなんて、烏賊がましい。もとい、烏滸がましい。
これじゃいけない。失敗は成功の母でした、なんて澄まし顔ができる日はシルクロードの蜃気楼、水俣湾の不知火のように遠い。そして儚い。


ということで、ちょっと振り返ってみました。そもそも、紹介しようとする腕時計について知っていることが少ない。まずね、コレが致命的。

言い訳をすると、今は単身赴任中でして、箱とかギャランティとか、自宅に置いてあるのです。そう簡単に見つからないよう、クローゼットの奥の方に。
しかも、箱の中に箱をしまいこんだりしている念の入れよう。ブライトリングの箱の中にもう一個のブライトリングの箱をぎちぎちに押し込んだり、ちょっとしたマトリョーシカなのです。

だからちらっと自宅に帰ったときにヨメサンに見つからないようにサッと取り出す、なんてことはこそっとすり替えでもできないと難しい。え、すり替え?イリュージョン!? スター・ファイヤー!プリンセス・テンコー!!


そのため、何だったらモデル名も分からないまま他人様に紹介をする、などという素人が札束握りしめて鉄火場に乗り込むような真似をしちゃってるわけです。
例えば、ブラックジャックのテーブルにベーシック・ストラテジーをうろ覚えで座るようなもんです。そこ絶対引いちゃ駄目なやつだから!何で君は自分が12だからってディーラーのオープン・カードが6なのにヒットすんの!それテーブル中の外人から怒られて、しまいにはディーラーにも早く帰えんねえかな〜コイツって白い目で見られるやつだから!


そんな訳で、こんな事態を打開すべく、今回はたくさん情報があるものを。
買ったのがわりと最近で(僕の記憶が新しい)、且つ現行品(ネットから情報が取れるもの)を紹介したいと思います。



前置きが長くなりました。何だったらこれだけで1記事分くらいあるんじゃない?巻いて行こう!


それでは、ここまでお付き合いいただいた奇特な方に感謝と敬意を込めて。10個目 GLYCINE INCURSORE。

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(注:方向性を模索しているうちに下ネタに入り込みました。不快な方いらっしゃったらすみません)

去年の12月にインターネット経由、ちょっと面白い時計屋さんから購入。

もともとは、ヨメサンへのクリスマスプレゼント用にNOMOSのサンダイヤルを探していて、かつぼやさんのページに行き当たったのがきっかけです。
しっかりサンダイヤルは買った(しかも自分の分も買っちゃいました)んですが、セイコーのツノクロノ復刻版やボールウォッチやロシアの時計など、いくつか気になるモデルがあってその後もチラチラ覗いていました。

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そんな中でたまたま見つけたのがコレ。
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世の中にはユニークダイヤルなるものが存在するということは、風の噂で耳にしていました。
ふーん、パネライ以外にもあるんだ、意外とバランス良いし格好いいじゃん、ってのが最初の感想。

でもまあケースサイズが44mmだったので、ちょっと僕のストライクゾーンには入ってないのかなって。オーライオーライ、ボール球だなあって。

でも急に気が変わったのは、裏が透けているのを見て。

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透けてる、透けてるって!透けてるっていうか、もはや丸出し。いやね、曇りガラスとかなら分かりますよ?例えばね、そういうアダルトなホテルとかね。でも無色透明ってのはさすがにないんじゃない?

いやいや、オープンなのはいいことだよ?それを否定するつもりはない。
オープンな社風だとか、オープン・マインドだとか言ったりしてね。そっち方向に世界が動いているってのは僕も分かってるつもり。

その流れでオープン・ハートってのはまあ、アリ。だってあれは、いわばパンチラですから、そりゃあ世のジェントルマン諸氏が興奮するのも理解できる。
腕時計側にとってみても、あの部分はいわば見せパンだから。一番ばっちり手入れもしてるから、口先ではやだ〜とか言いながらも、本音はむしろ見て見て〜てなもんです。

でもね、じゃあ今度はスケルトン行ってみようか!ってキミ。悪いカメラマンかって。
全部モロに出せよ!ってアナタ。ちょっと欲しがり過ぎじゃないですかって。
あーそこの歯車はNGですわーとか、ちょっと今日は油の乗りが悪いんで勘弁してくださいよーヒゲゼンマイの方がマジでぐるぐるなんですわーとか。見せたくない部分もあるわけですよ、腕時計側としても。きっと。

それを無理くり引ん剝いておいて、見たら見たでなんだETAぽんじゃん、とかセリタぽん乙とか言われちゃうわけです。
だから見せたくないって言ったじゃん!それを見たい見たいって言って無理矢理見たのにディスらないでよ!ってのが腕時計側の主張ね。うん、正論。

そういう訳で、僕はそれまで裏面スケルトンにはあんまり興味がありませんでした。


しかし話は変わりますが、スケルトンを透けるトンって書くと急にゆるキャラぽさが出てきますな。。透けるトン!しっかりしなさい!とか怒られたりしてね。そこでごみーん、とか言っちゃう訳です、透けるトンは。本人はいたって真面目なつもりなのにふざけていると受け取られて更に怒られる損な奴なんです。でも愛嬌がある。時々お菓子とかパンとかもらっちゃうんです。そんでトンクス!とかトンキュー!とかね、ビシッとお礼を言うんです。しかしこの話いつまで引っ張る気?ふざけてるのかな?


それはともかく、商品紹介ページに掲載されていた写真をよく見たら、あれれ結構格好良くない?なんて思った訳です。

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手巻き。ムーブメントはユニタス6497らしいです。

一応なんか装飾がついてる。つまりお手入れは完了しているということ。
電車の中で人目につかないようにサッと外して単に裏蓋眺めるだけですよ〜ってな体で、コイツが生真面目にカチカチしてる様を覗く。あれれ、アリじゃない?むしろ楽しそう。

という訳で、こっそり買っちゃいました。うーん朝令暮改。時々会社でも後輩に言われていますが、構いません。もともとは良い意味で使われてた四字熟語だしね!

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デカいんですが、厚みが無いので装着感もそんなに悪くありません。
竜頭が手の甲にグイグイ食い込むんですが、これは仕方ない。冬場は上着が竜頭食い込み現象を加速させるので、革ベルトだけど夏場もガンガン使っちゃおう。

例によって、ベルトは変えてあります。これも前に紹介したナビタイマーぽい時計と同じように、リベット付きのベルトにしたところ、ミリタリー度合いが急上昇。

なんていうか、撃墜王な感じ。
おう、お疲れ。とかクールに言ってね、コックピットからのっそりと降りてくるんです。もう後輩達はキャーキャー言ってるわけです。
じゃあな、ゆっくり寝ろよ、歯磨けよ、とかハスキーに言って一足先に格納庫を出て行くんですが、そこは透けるトン。
くるんと後ろを向いたら背中からお尻にかけてもうすっぽんぽんなのです。
でもきっちりお手入れはされてるわけだからそこに油断は無い。もうね、キュッと尻えくぼとかできてるんです。後輩はそれ見てまたキャーッつってね。

あ、今気づいたんだけど、コレってびんぼっちゃま君スタイルじゃない?


そして透けるトンのトンを豚って書くと、急に紅の豚っぽさがでてくる。透けない裏蓋は、ただの蓋だ、つってね。そりゃそうだ。