知らない漫画の話を、するな〜!ってね。
こないだ、後輩とね、飲んでたんです。そしたらその後輩がね、鉄鍋のジャンって料理漫画の話を持ち出してきたんですけど、僕はその漫画見たことも聞いたこともないのです。
そのことを遠回しに伝えたんだけど上手く伝わらなくてね、ジャンはダークヒーローだの、ライバルが正統派だのどうのと。しょうがないから僕もしてやりましたよ、料理漫画でダークヒーローといえば!とね。そう、ザ・シェフの話をね。
そしたらポカーンてなってね、眉も顰めちゃって何の漫画?って。そんでもって冒頭の台詞。
そんでね、二人して確かに〜!って。もう一瞬でね、和解。あー雪解け!って。ベルリンの壁、崩壊!って。プラハの、春!って。知らない漫画の話されるくらい聞いててつまんないものはないよね!って。
そこにはもう1人後輩がいてね、おれも前々からずっとそう思ってましたって。
まあね、薄うす気付いてましたよ?確かに僕と鉄鍋の件の後輩はね、それまで数日に亘って、からくりサーカスという名作漫画についてサハラの場面が〜とか、黒賀村編は伏線が〜、ママン!とか話し合ってたのです。なんならちょっと物真似したりしてね。アニメ化とかはしてないから、想像で。声色使ったりしてね。昼ご飯の間も、タクシーの移動中も。素面で。それを延々と横で聞かされてて苦痛でした、と。
うん、だからそうかもしれないな〜って薄うす気付いてたよ?だってすげー口数少なかったもんね?でもね、じゃあ言ってよ!って。言わなきゃわかんないことだって、あるじゃん?って。
時間だってそう。
アナログだから視認性が良いとか!デジタルだからすぐ分まで分かるとか!バックライト付いてんだから、暗くても見たけりゃ勝手に見たら?って。ツンデレですか!ってなもんです。
そこに現れた救世主!行き詰まった現状を打開するためのブレイクスルー!そう、まるで味沢さんのように!
それが、ミニッツリピーターなのです。音で時間を教えてくれる、贅沢機能。まるで晩ご飯を一食作るだけなのにハイ二百万、とか要求する味沢さんのように、贅沢。
誰だよ、味沢さんって!って思った方。ザ・シェフだよ!
さあ巻いて行こう!13個目 BREITLING AEROSPACE。
正規店で購入、その直後にニューヨークのアウトレットで見かけてショックを受けた、アレです。
精悍なライダーベゼル!堂々としたアップライトの4つの数字!極太!キラキラしている。過去モデルではのっぺりしていたのがギョーシュ彫?が施されてぐっと立体的になった文字盤!あれ?ソーラーパネル?って間違っちゃうくらい表示が少ないシンプルな上のデジタル窓。
素材がチタン。これも良い。くすんだ銀色が、武骨感醸し出してくれます。
これもね、歴戦感出てる。新品だけど、さながら使い込んだ包丁。そう、味沢さんの持つ牛刀のように。
チタンってのもね、良い。飛行機好きにはちょっとした夢金属なのです。エンジンに使われているのです。付属効果で抗菌作用なんかもあるのです。加工次第では、虹色に光るのです。
もうね、それなんてオリハルコン?てな具合。あれ?ミスリル?てな感じ。
そして、薄い。スーパークオーツは精度だけじゃない。伊達じゃないのです。直径は確か42mmと大振りなんですが、薄うすなコイツは邪魔をしない。
まるで姑のようにシャツの袖口をじわじわいたぶるライダーベゼルですが、コイツはそんなことない。サッ!と袖口に滑り込みます。
意外と控えめなのです。シャイで口下手。武骨。隠れるのも上手い。ニンジャか!だからうまく魅力をアピールできなくて、アウトレットで安売りされちゃうんだよ!
裏蓋には何かガロンがこうだとか、リットルがどうだ、とか書いてあります。換算できないと困るもんね!アメリカでガソリン入れる時とかね!実用的。
そして危うく言い忘れるところでした。そう、ミニッツリピーター!多機能なのに一個しかない竜頭を押し込むと、ピーピー言って時間を教えてくれるのです。
意外と高い声してるんです、コレが。エッチな言い方にすると、良い声で鳴くんだぜ、アイツ、てなもんです。
見た目はね、筋骨隆々。もうね、どんな世紀末覇者!一子相伝の拳法使い!ってな具合。パッと見、完全にダークヒーロー!たぶん顔とか傷あるんです。そんでもってシャイで口下手だから、どっちかって言うと黙って背中で、生き様で語るタイプ。
でもね、ねーねーエアロスペース!エアロスペース!ってしつこく話しかけられるとね、めんどくせえなあって思ってても性根は親切だから、何だい?どうしたんだい?って。その声がね、ピーピー高いの。
ちなみに直径の大きな時計の持つ運命と言ってもよい、手の甲に竜頭がグイグイ押し込まれる現象からは、コイツも逃れられないのです。
普通はね、僕がイテテ〜って我慢したらいいんです。
でもコイツの場合はね、ピーピーと。シーンとしたオフィスの中で。喧々諤々の議論が飛び交う会議室の中で。そろそろお昼ご飯の時間じゃないの〜てな感じで、皆に見つからないように手首をくるりと。そこでグイッと。
やべえ!ってなもんです。誰だよ?みたいな空気。でもね、コイツは鳴き疲れるまで止まらないんです。
まあでもね、そこは百戦錬磨の呼び声が高い僕ですから。ビシッと。知らんぷり。腕組んじゃったりね、顎に手を当てたりしてね、何にも聞こえてないよっと。冷静沈着。冷血!ってなもんです。この鉄面皮、ちょっとしたダークヒーローなのです。
貴婦人の求愛を眉ひとつ動かさずに拒否する、味沢さんのようなものです。クール!
あれれ〜知らない漫画の話はしちゃいけないって最初に言ってなかったかなー?いいのです。これだけ言ったらもうみんなザ・シェフ読んだようなもんですから。
こないだ、後輩とね、飲んでたんです。そしたらその後輩がね、鉄鍋のジャンって料理漫画の話を持ち出してきたんですけど、僕はその漫画見たことも聞いたこともないのです。
そのことを遠回しに伝えたんだけど上手く伝わらなくてね、ジャンはダークヒーローだの、ライバルが正統派だのどうのと。しょうがないから僕もしてやりましたよ、料理漫画でダークヒーローといえば!とね。そう、ザ・シェフの話をね。
そしたらポカーンてなってね、眉も顰めちゃって何の漫画?って。そんでもって冒頭の台詞。
そんでね、二人して確かに〜!って。もう一瞬でね、和解。あー雪解け!って。ベルリンの壁、崩壊!って。プラハの、春!って。知らない漫画の話されるくらい聞いててつまんないものはないよね!って。
そこにはもう1人後輩がいてね、おれも前々からずっとそう思ってましたって。
まあね、薄うす気付いてましたよ?確かに僕と鉄鍋の件の後輩はね、それまで数日に亘って、からくりサーカスという名作漫画についてサハラの場面が〜とか、黒賀村編は伏線が〜、ママン!とか話し合ってたのです。なんならちょっと物真似したりしてね。アニメ化とかはしてないから、想像で。声色使ったりしてね。昼ご飯の間も、タクシーの移動中も。素面で。それを延々と横で聞かされてて苦痛でした、と。
うん、だからそうかもしれないな〜って薄うす気付いてたよ?だってすげー口数少なかったもんね?でもね、じゃあ言ってよ!って。言わなきゃわかんないことだって、あるじゃん?って。
時間だってそう。
アナログだから視認性が良いとか!デジタルだからすぐ分まで分かるとか!バックライト付いてんだから、暗くても見たけりゃ勝手に見たら?って。ツンデレですか!ってなもんです。
そこに現れた救世主!行き詰まった現状を打開するためのブレイクスルー!そう、まるで味沢さんのように!
それが、ミニッツリピーターなのです。音で時間を教えてくれる、贅沢機能。まるで晩ご飯を一食作るだけなのにハイ二百万、とか要求する味沢さんのように、贅沢。
誰だよ、味沢さんって!って思った方。ザ・シェフだよ!
さあ巻いて行こう!13個目 BREITLING AEROSPACE。
正規店で購入、その直後にニューヨークのアウトレットで見かけてショックを受けた、アレです。
精悍なライダーベゼル!堂々としたアップライトの4つの数字!極太!キラキラしている。過去モデルではのっぺりしていたのがギョーシュ彫?が施されてぐっと立体的になった文字盤!あれ?ソーラーパネル?って間違っちゃうくらい表示が少ないシンプルな上のデジタル窓。
素材がチタン。これも良い。くすんだ銀色が、武骨感醸し出してくれます。
これもね、歴戦感出てる。新品だけど、さながら使い込んだ包丁。そう、味沢さんの持つ牛刀のように。
チタンってのもね、良い。飛行機好きにはちょっとした夢金属なのです。エンジンに使われているのです。付属効果で抗菌作用なんかもあるのです。加工次第では、虹色に光るのです。
もうね、それなんてオリハルコン?てな具合。あれ?ミスリル?てな感じ。
そして、薄い。スーパークオーツは精度だけじゃない。伊達じゃないのです。直径は確か42mmと大振りなんですが、薄うすなコイツは邪魔をしない。
まるで姑のようにシャツの袖口をじわじわいたぶるライダーベゼルですが、コイツはそんなことない。サッ!と袖口に滑り込みます。
意外と控えめなのです。シャイで口下手。武骨。隠れるのも上手い。ニンジャか!だからうまく魅力をアピールできなくて、アウトレットで安売りされちゃうんだよ!
裏蓋には何かガロンがこうだとか、リットルがどうだ、とか書いてあります。換算できないと困るもんね!アメリカでガソリン入れる時とかね!実用的。
そして危うく言い忘れるところでした。そう、ミニッツリピーター!多機能なのに一個しかない竜頭を押し込むと、ピーピー言って時間を教えてくれるのです。
意外と高い声してるんです、コレが。エッチな言い方にすると、良い声で鳴くんだぜ、アイツ、てなもんです。
見た目はね、筋骨隆々。もうね、どんな世紀末覇者!一子相伝の拳法使い!ってな具合。パッと見、完全にダークヒーロー!たぶん顔とか傷あるんです。そんでもってシャイで口下手だから、どっちかって言うと黙って背中で、生き様で語るタイプ。
でもね、ねーねーエアロスペース!エアロスペース!ってしつこく話しかけられるとね、めんどくせえなあって思ってても性根は親切だから、何だい?どうしたんだい?って。その声がね、ピーピー高いの。
ちなみに直径の大きな時計の持つ運命と言ってもよい、手の甲に竜頭がグイグイ押し込まれる現象からは、コイツも逃れられないのです。
普通はね、僕がイテテ〜って我慢したらいいんです。
でもコイツの場合はね、ピーピーと。シーンとしたオフィスの中で。喧々諤々の議論が飛び交う会議室の中で。そろそろお昼ご飯の時間じゃないの〜てな感じで、皆に見つからないように手首をくるりと。そこでグイッと。
やべえ!ってなもんです。誰だよ?みたいな空気。でもね、コイツは鳴き疲れるまで止まらないんです。
まあでもね、そこは百戦錬磨の呼び声が高い僕ですから。ビシッと。知らんぷり。腕組んじゃったりね、顎に手を当てたりしてね、何にも聞こえてないよっと。冷静沈着。冷血!ってなもんです。この鉄面皮、ちょっとしたダークヒーローなのです。
貴婦人の求愛を眉ひとつ動かさずに拒否する、味沢さんのようなものです。クール!
あれれ〜知らない漫画の話はしちゃいけないって最初に言ってなかったかなー?いいのです。これだけ言ったらもうみんなザ・シェフ読んだようなもんですから。
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