腕時計じゃないんだけど、思い入れがある割に何にも知らない、コイツを紹介するのを忘れていました。

君の出番だよ！置き時計。



もう8年だか9年だか前に、アメリカに出張した時に通りかかった、オハイオ州のアンティークショップで購入。

一緒に出張していた会社の先輩が、ファイヤーハウスの食器を集めていて、お土産に買って帰るからと、取引先に行った帰りに国道沿いの骨董品店に寄ったのでした。

その一年くらい後、もう一回行こうとして探したんですが、見つからなかった。どこにあるんだろう？太った猫にでも案内してもらわないと辿り着けないのでしょう。



見ての通り、動いていない。不動尊くらい、不動、なのです。不動産くらい、不動、なのです。いや、不動産は流動性あるとも言われますな。まあ立地によっては、という枕詞が着くのでしょうが。やっぱり駅から徒歩10分が一つの壁になるんでしょうか。どっちでもいいよ！



見ての通り、秒針は、取れちゃった。写ってないけど、竜頭はスッポスポ、なんです。

店で見かけた時から、竜頭はスッカスカのスッポスポ。巻けやしないから、文鎮にしようと思ってたんです。

が、持って帰って、紙袋から取り出してみたら。秒針が、動いていた。クララが立った！とばかりに。

で、僕はコイツを揺さぶったわけです。もっと、もっと、動いてみせて〜つって。デマンディングだったわけです。オンデマンドだったわけです。うん？

そしたら、付き合いきれねえとばかりに秒針、ポロリと、外れちゃった。



裏は透けトルンです。いわゆる透けるトン、なんです。良く考えたら、僕が1番最初に見たムーブメント、コイツでした。



裏のガラスもスッポスポで、すぐポロリしちゃう。

いつか、気が向いたら修理に出そうと思っています。または、僕が何かの拍子に雷に打たれ、眠っていた時計修理の技能に目覚めたら、自分でやっちゃろうと、そう、思っています。

今はね、単なる置物と思っているヨメサンがコイツをテレビの真横に置くのを、ダメ〜帯磁しちゃう！つって、ちょっと遠ざける。その一進一退しか、僕にはできないのです。なんて無力！