天体。古今東西、全人類の憧れと言っても過言でないでしょう。

僕もホラ、天体にはひとかたならぬ思いを抱く1人でして。

BUMP OF CHICKENの天体観測をカラオケで歌って空気読めと不興を買ったあの日。カラオケって、先に入れたもん勝ちみたいなところあるからね!

supercellの君の知らない物語、へへへ女性ボーカルはやっぱり難しいね…とか気まずく呟きながら途中でリモコンのストップボタンを押したもんです。まあ、その頃になるとカラオケは1人で行くものになっていたので特に問題はありませんでした。

鬼束ちひろの流星群、この間通勤途中にイヤホンで聞きながら鼻歌フンフンで歩いていたところ、後ろからやってきた電動キックボードのサラリーマンにぶつかられるところでした。アレ日本では公道を走る許可でないと思いますが、スピードは出るわ音は出ないわ、超危険。あやうく星になるところでした。

とまあ、天体分野にはね、僕もそんくらい思い入れがあるわけです。

それだけじゃない。地動説vs天動説らへんは、カッコ良い単語、洒落た人名、熱いエピソードの宝庫。僕のお気に入りは、やっぱりコペルニクス氏!後年、哲学者カントによって広められた「コペルニクス的転回」はきっと当時の流行語大賞を総なめに受賞していたことでしょう。
今でも使えるよね。キミそれコペルニクス的転回やーん、とか、ツッコミには最適なフレーズです。キャッチーで知的!おまけに普段使いできそう。僕の口癖にしよう。

そして天体、漫画やらゲームやら2次元方面にも欠かせませんよね。ファイナルファンタジーと言ったらメテオだし。今度のプリキュアはスタートゥインクルなんちゃらだし。しかし、我がことながらプリキュアを例えに出すおじさんってのは、気持ち悪いですなあ。
それだけじゃなくてね、他にも色んな漫画でなんやかんや色々あったはず。星天よ…落ちよ…!的なこと言うキャラ、絶対おるもんね。

とね、僕の中には天体方面へのアツイ気持ちが斯様に止めどなく溢れていること、お分かりいただけたのではないかと思います。

ということで、今日はコレ。

60個目 シチズン クラブラメール コスモサイン 

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しかし写真がイケてませんなあ。ホント酷い。そのうち入れ替えます。

まずは歴史を。2世紀にアレキサンドリアで活躍した学者・プトレマイオスが、


中略。


で、なんやかんやあってシチズンがムーンフェイズ付きの時計ムーンサインを1984年に開発。ムーンサインに続いて開発されたコスモサインを1986年にバーゼルで発表。
世界初、回転式の精密な星座早見盤を文字盤に組み込んだこの時計は、ヨーロッパ中を震憾させたそうです。コペルニクス的転回やーん!、っつって。たぶん。

それにしても、ムーンサインとコスモサインというネーミングセンスには目を見張るものがあります。40年経っても全く色褪せない。さすがシチズンさん。新元号はシチズンに決めてもらうべきです。

んで、バーゼルで評判が良かったもんだから1986年末にクラブラメールから金メッキケースの第1世代が市販。

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そしてステンレスケースの第2世代も販売。

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更に1989年には、ライトハウスからもメタルブレスで発売。

2000年代に入り、コスモサインはカンパノラシリーズに組み込まれ、高級化の道を辿り始めます。ガーン。それ、コペルニクス的転回やーん。

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が、2005年には別ブランドとしてアストロデアが立ち上げられ、再び僕たちにも手の届く天体時計が発売されたのです。

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アストロデアのホームページはまだあります。もちろん販売コーナーは売り切れですけど。このように、コスモサイン開発者の上原氏の並々ならぬ決意と思いが込められているのです。
ただ、儲からなかったんでしょうね!または、シチズンの会社方針にコペルニクス的転回があったのか。いずれにせよアストロデアは、儚くも2010年に生産終了してしまうのです。

参考まで、以下のブログが非常に分かりやすい図をまとめて下さっています。素晴らしい。ブログとは、かくあるべきでしょう。

一方、その頃、僕は何をしていたのでしょう。

突然の自分語りで恐縮ですが、僕も昔は、左腕は一本なんだから時計も一本で十分でしょう、という天動説的な既成概念、出来合いの常識に囚われていた時期がありました。その常識を打ち破り、更に自制心というくびきから解き放たれ、ついでに財布の紐も解き放った結果、時計の数がゴーン就任後の日産の業績並みの角度で増え始めたのでした。2008年だか2009年頃の話です。

だから、その頃はアストロデア、まだ普通に売ってたはず。しかしながら、当時のミーハーだった僕は、舶来品特にカルティエあたりにじとっと熱い視線を送ってハアハア言っていたのでね、こんな妙ちきりんな時計、気にも留めていませんでした。灯台もといライトハウス下暗し。悔やまれます。

なので、僕はカンパノラでコスモサインを知ったクチでして。にわかファン。恐縮です。コスモサインをひと目見て、超カッコ良い!、と居ても立っても居られなくなりました。
天満星と2つトレイに並べてもらって、ウンウン見比べて悩んだんですが、結局、漆+金箔のダブルパンチにヤられちゃいました。

しかしながら、コスモサインへの想いは断ち切れず、未練たらたら毎日じいっとヤフオクの画面を見ているうちに、アレレと。
もしかして、カンパノラに合流する前の古いコスモサインかアストロデアの方がケース径は小さいし薄いし、良いことずくめなんじゃね?、と閃いたのです。

でも、結構相場が高い。当時の定価より高いのは当然としても、それだったらあと5万出せばカンパノラのコスモサイン中古が見つかるんじゃないか、頭を抱えたのでした。

そんなこんなモヤモヤしていたある日、僕は無自覚にステンレスでメタルブレスのアストロデアしか視界に入れていなくて、自ら選択肢を狭めていた、ということに気がつきまして。そうだったんだ!、っつって。まるで池上彰に教えてもらったみたいに、ハッと。
選り好みしていたつもりは無かったんですけどね、金メッキは薄くなったり剥がれてくると地板が見えて気になるし、普段使いしにくいからなあとか言って、半ば無意識のうちに敬遠していたのでしょう。

でもね、良く考えたら、ひとつの時計を毎日着けるわけないじゃないですか?特にわたくしの場合。
むしろ、手持ちのラインナップと重ならない金メッキケースをチョイスすることにより、使用場面を限定したら逆に使いやすい可能性がある。

僕の家には、他にも出番を待っている大量の時計がある。そしてまるで惑星の周回運動のように順番こ順番こと、その日の僕の予定に合いそうな時計を着けていく。でもそうじゃない、逆にするのです。時計を着けたら自然、どこいくかなにするかが決まるのです。時計に委ねる。僕自身イマイチ意味は分かっていませんが、たぶんすごく深遠な事を言ってしまった気がします。コペルニクス的転回やーん。

で、僕が手に入れたのはこちら。

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第1世代のコスモサイン。シチズンのホームページにはまだスペックが載っていました。素晴らしい。
  • キャリパーNO:4380
  • 発売年月:1986年12月
  • 定価:34000円(当時)
  • 主な機能:秒針停止機能、星座早見盤
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裏蓋には、noli metuereと刻印。てっきりノリ・マツウラさんて人に贈られたものかと思いましたが、ラテン語で「恐れるな」という意味らしいです。シチズンさん、超カッコ良い。僕が将来タトゥー入れる時にはコレにします。

ちなみに、回転式星座早見盤の使い方はこちら。全天モデルの方。僕にはさっぱり分かりません。

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なお、シチズンのホームページの記載から判断すると、第1世代のコスモサインも、北緯35度全天表示と北緯35度南天表示の2種類があったようです。にしても僕のコレ、どっちなんだろう。