突然ですが、わたくし、個人的には、クオーツ式時計は、機械式時計ができる機能を安価に再現しているところに価値があるんじゃないかと思っています。
例えば、シチズンのクオーツムーブメントを載せた天賞堂やシェルマンのコンプリーションとか。とてもじゃないけど手が届かない機械式の複雑機構を、なんとか買える価格帯で提供してくれる。だからね、ある意味クオーツ時計は機械式時計の代替品なのかな〜とか、思っていました。

ただね、このワールドタイム機能を知って気が変わりました。違うのです。クオーツだから可能な機能ってのがあるんです。
都市名選択→リューズ押し込み→針がグルグル。シチズンさんで言うところのダイレクトフライト機能。これ、機械式には無いんじゃないかしら!見たか!違ったらすみません。

機械式のワールドタイムってのは、パテックフィリップが代表だと思いますが、プッシュボタンで1時間ずつ時針と都市名の描かれたディスクを動かして表示したい都市の時間に合わせるものだと理解しています。わたくしはパテックフィリップなんか見たことも触ったことも無いので、違ったらすみません。

別にどっちでもいいんですが、時差が15時間、とかの場合は直接都市名を指定できた方が便利でしょう。あと、針がグルグルする様、とにかくカッコ良いんです。合コンとかでも自慢できます。たぶん。

70個目 ティソ ナビゲーター N250

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写真の焦点が文字盤にあってません、恐縮です。
  • ケース直径:39mm
  • ケース厚み:12mm
  • ラグ幅:20mm
  • ケース素材:ステンレススチール
  • 風防:サファイアクリスタル
  • ムーブメント:クオーツ
  • 機能:24ヶ国ワールドタイム
  • 防水:3気圧
赤い「T」の字がベゼルに刻まれているのが見えますよね?時間を表示したい都市がTの先端に来るようにベゼルを回します。でもって、グイとリューズを押し込む。すると、クルクルと針が回転してその都市の時間に合わせてくれます。これがたまらん。素晴らしい。

惜しいのは、Tの文字が悪目立ちする点でしょうか。東京は4時位置なので、なんか間抜けなのです。

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ムーブメントは、ミドーのワールドタイマーとおんなじなんじゃないかと思います。スウォッチグループだし。
まあ、ミドーの方が断然カッコ良いんですけど。

tissotには、放射線状に並ぶ都市名、というオンリーワンのデザインがありますよね。で、このナビゲーターN250にも、その香りのようなものは感じます。良いねー!ただ、白文字盤のモデルは12、3、6、9の数字を囲む黒い台形がなんだか邪魔。きっと、それはもう深遠な意味があるのでしょうが、僕にはちょっと分かりません。黒文字盤もあり、そっちの方はカッコ良いですよ。

ちなみに、ミドーの方は、表示させたい都市名を12時位置に合わせるようになっている。GMT針も良いよね。まったく、ミドーのワールドタイマーは最高だぜ。素晴らしい。

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ティソのナビゲーターN250の良さをご紹介するつもりが、ミドーワールドタイマーを絶賛していました。おかしいな。。

バックルにtissotと書いてあります。この時計は1990年代に五万円くらいで販売されていたもののようですので、きっちりしてます。

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裏蓋の紋章みたいなのがカッコ良い。日本メーカーのみなさんに置かれては、創業家の家紋を裏蓋に入れてみてはどうでしょうか。樫尾家とか、苗字の語感から判断するに、立派なの持ってそうな気がします。

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