あれあれ、終わっちゃいましたね、2月。つーか、もはや3月も半ばを過ぎていました。

そもそも、今が2019年だなんてことが、俄かには信じがたいですもんね。光陰矢の如し。

2020東京オリンピック、遥か彼方の未来だと思っていましたが、もう来年なんですよ。知ってました?小池さん。時間が経つのは早いですよー。数年前のリオデジャネイロは、直前になってもスタジアム完成してないとか言ってニュースになっていた気がします。ブラジルは偉そうな顔してるけどまだまだ発展途上国だったのねしょうがねえなあと思いましたが、東京も先進国の国際的大都市というメッキが剥がれちゃうんじゃないかしら。

今日はコレ。前回の東京オリンピックと同時期の1960年代に作られた時計。

73個目 ティソ シースター 

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今から6〜7年前に、南米ペルーの首都リマで購入。リマ新市街地の一画に、「金・宝石・時計買います」という看板を掲げた店がズラリと並んだ質屋通りみたいのがあり、そこで見つけたんです。リマを訪れる機会がある度に覗きに行き、これ以外にも何本か買っているお気に入りの場所。確かラパス通りという名前だったかしら。

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横2つ目のクロノグラフ、何よりインダイヤルの水色に惹かれました。ベゼルのタキメーターがボロボロなのは気になりましたが、これも味だし、いざとなれば塗り直ししてくれる店はあると期待しています。

当時、まだスペイン語がろくに話せなかったのもあり、モジモジウジウジして値引きの交渉すらできず、言い値で購入。モジモジもウジウジも多少言葉がわかるようになった今も変わらないので、僕の性格の方に問題があるようです。
当時の為替レートで150ドルくらいだった記憶が。

しかも、ホテルの部屋に戻り、シュバっとビール開け、ニヤニヤしながらクロノグラフを動かしてみたところ、ちゃんと巻いているのにクロノグラフ針が30秒のあたりで止まってしまうことに気が付きました。
すぐさまお店に取って返し、閉店間際だったところに身振り手振りでなんとかしてくれとねじ込みました。たぶん修理するから明日取りに来いと言われたと聞こえたんだけど預かり証みたいなのは無いし、修理に時間かかるようだったら帰りの飛行機に間に合わないかもしれないどうしたらいいのだ、と不安になりました。落ち着かない気持ちで部屋に戻り、飲んだビールはぬるく気が抜けていました。

で、翌日お店に行ったところ、ハイどうぞ、と拍子抜けなくらいあっさり受け取ったのでした。

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  • ケース径:36mm
  • ケース厚み:13mm
  • ラグ幅:19mm
  • 機能:3時位置インダイヤルは30分積算計、9時位置インダイヤルは秒針
  • ムーブメント:レマニア1277(手巻き)
積算計は最初の5分間が水色に着色されていますが、これはヨット競技計測用の意匠だそうです。僕には良く分かりませんが、カッコ良ければそれで良いのです。加えて、クロノグラフ針のオレンジもアクセントになっている。素晴らしい。

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分針の先端はピッと細くなっているのに対して、時針の方はそのままカマボコ状。時針の先っは折れてなくなったんだろうと思っていましたが、ネットで調べてみたところ、これがオリジナルのデザインのようです。

写真では見えませんが、チャプターリングというのかな、文字盤とガラスとケースの隙間の部品。この時計、それにヒビが入っています。まあ古いから仕方ない。性能にも関係しないだろうし。

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リューズには何故かオメガのマーク。てっきりジャンクの部品を組み合わせて作った、所謂ガッチャ時計だと思っていました。が、アンティークウォッチ屋さんのブログによると、ティソとオメガは合併していた時期があり、部品が混じっていることもあるそうです。これもそうかもしれません。

ただ、合併していたのは1930年代らしく、一方この時計は1960年代だからやっぱり単なるガッチャかもしれません。僕は気にしませんが。