昔、僕が会社に入ったばかりの頃です。

隣の部に鈴木さんだか佐藤さんだか割とポピュラーな名字のオジさんが在籍していまして。もう定年退職しているけど、当時は50台半ばだったはず。ずんぐりとがっしりの間みたいた体格で、眉毛がこうバチっと太くてね、やや彫りも深くて見ようによっては苦み走った渋めのダンディと言えなくもない感じ。その人が、とにかく歩くのが遅くて。なかなか投票してくれない衆議院議員くらい遅かった。
当時、ハツラツでガムシャラだった僕は、牛歩じゃん!とか、なんてウスノロなんだろう歩く時くらいシャキシャキできないなんていかがなものだろう、ああはなりたくないわあ等、失礼なこと考えていました。

で、ここからが本題なんですけど。つーか本題が時計の話じゃない腕時計ブログってのもいかがなものなんでしょう。

今朝、会社に向かって歩いている時、たまたま会社の同僚と一緒になりまして。僕よりたぶん10歳近く年上のオジさん。そのオジさんと並んで、ああでもないこうでもないと話しながら歩いていたんです。で、ふと気が付いたら僕は息がハアハア荒くなってて。ワイシャツの下は完全に汗ばんでいました。それもそのはず、僕だけほぼ小走りになっていたからです。

その時、思ったんです。僕、歩くの遅くなってんじゃないかなって。もともと遅かったという線はありません。だって、若い頃はわたくし、女性と並んで歩いていて、もう〜ちょっと歩くの早過ぎだよう〜的なこと言われた記憶あるもんね!んで、やれやれしょうがねえなあとニンマリしたもんです。

だから、もし僕の歩くスピードがもともと遅かったのだとしたら、あれは嘘だったことになる。そんなあ!
まあ、それが嘘であれなんであれ、僕のちっぽけな自尊心を満足させて最終的には結婚まで漕ぎ着いてしまったわけだからね。それが彼女にとって良かったのかどうかは別として。つまり、歩くの早過ぎだよう〜、は男性の心を射止めるキラーフレーズだったのです。証明完了。このブログを読むのはCANCANの読者層と重複しているはずなのでね、みなさんここぞという時に使ってください。おっと、ナチュラルでめちゃモテなみなさんには不要な情報でしたか。

ちなみに、「歩くのが遅い人」を検索したら、出てくる出てくる。曰く、目的意識が無いからだ。曰く、仕事ができない。曰く、早死にする。見ててイライラする、などなど。罵詈雑言。みんなひどいよ。

今日は、シチズンのシリーズ8 804。
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やっぱデカいですけ。

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厚みもある。

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手首の縦幅にはなんとかいちおう収まっていると思うんですが、やっぱりちょっと大き過ぎるか。