背中座り、ご存知ですか? 椅子に浅く腰掛けつつ背もたれにドーンともたれかかる座り方。そうすると、本来的にはお尻を置く場所に背中の下の方が置かれて、足はガバッと前に投げ出される。

この間、椎名誠氏の本を読んでいたら、とにかくやたらめったら俺様は偉いんだぞ感を周囲に振りまく、ばかなおじさんの象徴的な所作として至る所に描かれていました。

で、気付いたんですけど。僕もそうなんです。完全に背中で座っている。謙虚謙譲の権化のような僕が。そんなばかな。
んで、チョロッとグーグルで検索してみたところ、出てくる出てくる。曰く、背中座りは肩と腰が凝る。曰く、背中座りをする人の代謝は通常1800kcalのところ1390kcalに下がっちゃうから太る。ぞっとしました。百害あって一利なし、とは、まさに背中座りのためにあるような言葉でしょう。

でも、なんでそんな座り方になっちゃったのか。周りに溢れるおじさんたちをじいっと観察した結果、いくつかの共通点を発見しました。僕の辿り着いた背中座り原因の仮説は以下。

1.お腹が出ている。お尻を椅子の奥にグッとやって背筋をピンとすると、下腹部にベルトが食い込んで苦しいのです。
2.会社から貸与されるパソコンがデスクトップからノート型且つちいちゃいやつ。大画面なデスクトップ時代が懐かしい。ノートパソコンの画面に真正面から相対するには背筋を丸めて身を乗り出すか、背もたれに思い切り寄っかかることで目線を下げてあげなければいけない。
3.体格に椅子のサイズが合っていない。一番低くしても足が床に着かずにブラブラするので、浅く座ることで地に足を着けて安心感を得る。ラブラブだったら地に足が着いてないのも理解できるし僕も文句は言わないんですけど、ブラブラはちょっとねえ。

全て僕に当てはまります。オフィスワーカーのくせに贅沢言って恐縮ですが、つまり腰痛など背中座りによる不具合の数々および僕のポッチャリは職業病、すなわち労災。

あと、たぶん自宅にソファがある人が増えてるのも理由なんじゃないかと。無印良品のちいちゃなビーズが詰まったフニャフニャのあれとか、椅子に座ったら背もたれに体重を預けるのが当然になってきてるのも背景にありますな。我ながら真面目に鋭い考察をしてしまいました。

今日はベンラス。

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