久しぶり、と言っても2週間ぶりの出張。若い頃は行き先は二の次、出張って響きだけで嬉しくて仕方なかったもんです。あの高揚感、どこに行っちゃったのやら。

そういえば、僕が会社入って初めて出張した時の行き先は、北九州でした。もう嬉しくて嬉しくて。誰かれ構わず自慢しました。当時はフェイスブックを始めとしたSNSが無かったから良かった。あんなんあったら、航空券の写真をアップしちゃったり、危うく全世界に向けて自慢して怒られたりするところでした。
ミクシィも無かった時代だったはず。僕が招待されていなかっただけという可能性も捨て切れませんが。

その頃は、わざわざ出張から帰った日に合コンとかセットしてね、出張先から直接来ちゃったぜ感を醸し出すためにボストンバックを持ったままお店に登場。例え一回家に帰る時間があったとしても、漫画喫茶で時間を潰して。んで、なぜそんな大荷物なの〜?、というクエスチョンがやってくるのをワクワク心待ちにしたものです。全ては、あ?気付いちゃった?そやねん昨日から出張やって〜ん、とサラッと言いたいために!なぜ偽関西弁になるのか。

それと、今思い返してわかっちゃったんですけど。出張の醍醐味ってのは、勤務時間中の移動にあったと思うんです。

皆が薄暗く空気の澱んだオフィスでしこしこパソコンをカタカタやっているその頃、おれは飛行機のリクライニングシートを限界まで倒して優雅に週刊少年ジャンプを広げているのだ!、という。新幹線しかも指定席で551蓬莱の豚まんと餃子も焼売をところ狭しに広げているのだ!おまけに缶ビールもプシュッとやっちまっているのだ!2本目なのだ!、という。少しの背徳感と圧倒的な開放感がないまぜになっていました。

つまり、わたくしが何が言いたいのかというと、勤務時間外の移動を強制される出張は良いとこ無しだ、ということです。特に早朝深夜の移動、ハンターイ!なお、この投稿は決して会社に楯突いているわけではありません。せせこましい現在と比べて昔はおおらかで良かったなあと回顧しているだけなのです。

今日は、MEDIC。時間は朝の4時20分。

FullSizeRender