ピボットテーブル。
エクセルで大量のデータを処理する際に使いますよね。2年くらい前まで、エクセルなんか不要だ、おれはあんなのに頼らずに手クセルで十分だ、と嘯いていた僕は、当然のことながら使ったことありませんでした。なお、手クセルとは電卓を使った手計算のことを指します。マクセルは乾電池。ピクセルはなんか画素数の単位みたいなもの。セクセル、は僕も良く分からないけれどなんだかいやらしい響きがします。そしてテクセルは手計算なのです。
そんで、ピボットテーブルの話なんですけど。僕がピボットテーブルを好きになれない理由は3つあります。
- なんだか気持ち悪い。だって、理屈が分からないじゃん。なんでそうなるのって。どこから数字を引っ張ってきているのか分からないけれど何故か答えはそこにある。VLOOKUP関数だとSUMIF関数とか、そんなのを一個一個コツコツ入れていくとものすごい時間かかるのに、挿入ボタン一つでパッみたいな、そんなうまい話あるの?、的な。釣り合いがとれていない。
- ピボットテーブルは、元データが消えていても更新しない限りそのまま。よって、元データを消して提出してくる奴が現れる。ピボットテーブルはその元データを数値テーブルの形式で見ることはできるけど、結局分析しようがない。原単位と単価と前提に分解できるようにしてくんないと意味がないわけで。お尻の数字からコツコツをトレースしていったところピボットテーブルに辿り着いて、その元データを確認すると別シートで誰かの個人ファイルを参照している。馬鹿野郎。
- ピボットテーブルを更新すると行数が変わり、それ以降の表がクチャクチャになる。逆にめんどい。
- どこかでピボットテーブル更新を押すのを忘れている人が必ずいる。ピボットテーブルを参照して修正したはずなのに反映されていない〜、っつって、ギリギリに説明資料総差し替えの事態が起きます。
とまあ、そんなこんなで、ピボットテーブルの嫌なところを挙げるとキリがないわけです。そのように、ピボットテーブルに対して、あまり良い印象がなかったのです。
しかしながら、限界を感じまして。数式を入れてくのは、ピーっとコピーするにしても時間がかかってやっぱり面倒。泣く泣く、ポリシーを曲げてピボットテーブルの軍門に降ったわけでした。
というわけで今日は、そんなピボットテーブル初心者の僕が昨日知った、超役に立つ情報をみなさんにお知らせしちゃおうかと。
【問題】範囲を選択してピボットテーブルを挿入しました。合計を表示させたいのに何故か個数しか表示されない。こんなとき、どうする?
【解答1】カーソルを合わせて右クリック、集計方法の変更→合計、を選択する。
【解答2】集計方法が自動的に個数になってしまうのは、ピボットテーブルの元データに空欄が含まれているから。なので、元データ全体に0を足して空欄を無くすと自動的に集計方法が合計になる。
呼吸をするようにクリックする、エクセルマスターのみなさんには欠伸の出る設問ですみません。
どっちも正解なんだけど、1は超めんどい。100個あったら全部手作業でやります?そりゃあ2ですよね。
ただ、元データに0を足したくないケース、ありません?僕の場合は、他のシートからデータを引っ張ってきているセルがあり、全体に0を足しちゃうと一部に#VALUE!エラーが出てしまうのでした。
加えて、元データは頻繁に更新される上にミスが多いので、毎回元データに手を入れるのは避けたい。何より、ピボットテーブル以降を僕の管轄として責任の所在を明確にしておきたかった。
ということで、ピボットテーブル側で集計方法を一括で変更するテクニックが無いか、しばらく前から探していたんです。それが見つかりましたので、みなさんに共有させていただきます。
【解答3】マクロ。
もうね、マクロ。これもさっぱり意味が分からない。なんでそうなるのか式を読んでもさっぱり理解できませんが、良く考えたら飛行機も車も携帯電話も電子レンジも冷蔵庫もパソコンも電球も、なんで動いているのかさっぱり分からないまま使っています。腕時計も。
ということで、騙されたと思って上のリンクに書いてあるマクロを貼り付けた上で、集計方法を合計に変更したいピボットテーブルを選択、実行してください。ホントにできるから。
藤田和日郎「からくりサーカス」の作中、主役の片割れであるマサル君は言います。「人間は負け続けるようにはできていないんだよ」と。「人間は作ったものを全部次の人間に手渡して、渡された人間はそれを工夫して繰り返し暮らしてきたんだ!」と。
誰かが作ってくれたマクロを使って僕の作業時間がほんのちょっとだけ短縮したんです。これは僕の勝利ではなく、人間の勝利だと言えるでしょう。この空いた時間で僕はきっと何か新しいものを生み出して、それをきっと次の人が受け継いで発展させて。そして人類は歴史を紡いでいくのでしょう。うーん、柄にもなくセンチメンタリズムに浸ってしまいました。
まあ、今日の僕はマクロが走っている待ち時間に「少年ジャンプ+」を開いていましたけどね。新世代のエロコメディの呼び名の高い、「早乙女姉妹は漫画のためなら」iOSアプリ版開いてましたけどね。
つまり、空いた時間、完全に無駄遣いしました。代わりに、iOSの表現規制は、お色気漫画界に新たな1ページを加えましたな、逆に、とか呟いていたわけですけどね。オフィスで。パソコンの前で。このままだと人類の発展は、僕たちのところで止まってしまうのかもしれない。みなさん、頑張ってください。
今日は、タグホイヤーのフォーミュラ1。
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