しばらく前に、日経新聞に以下の記事がありました。

「シチズン『ブローバ』NY生まれ前面に 20代が支持」
一世紀の歴史があるブランドにもかかわらず、日本での知名度はいまひとつ。そこで、10万円前後の手ごろな価格と、日本でもスイスでもない「アメリカン」ウォッチであることを前面に出し、販路も拡大。若年層の開拓に繋がり、2020年3月期の売上高は前期比2倍を見込む。

だ、そうです。285億円も出して買収したのにシチズンさん大丈夫かしらと心配していましたが、良かったです。

ブローバ。僕も好きです。なんてったって音叉マークがカッコ良いもんね!クワガタっぽくて。ムーンウォッチや音叉時計といったアイコンも、語れる歴史もある。プレシジョニストやらカーブシリーズやら、新しい世界に飛び込んでいく果敢さも持ち合わせている。

ただ、80年代だか90年代くらいに製造されていたであろう、怪しいブローバも忘れて欲しくない。ロイヤルオークに、ロレックスのデイデイトくりそつのsuper seville、時期はよく分からないけど明らかにパネライを意識したものや、タグホイヤーと見紛うもの。古き良きおおらかな時代を感じさせてくれる、古ブローバがあるのです。

楽天市場でいくつか気になるものを見つけましたので、皆さんも探してみてください。ヤフオクやebayでブローバと検索を入れるともの凄い数が出てきて、時間潰しになります。

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まずはコレ、全然怪しくない素敵なブローバから。ユニタスムーブ。12時位置の音叉マークが誇らしげ。スモールセコンドの秒針のお尻にも音叉マーク。黒文字盤にアラビア数字のインデックスで、質実剛健な中にもゴールドが色気を醸し出しているといるのでしょう。ゴールドの玉ねぎ竜頭もクラシカル。

ユニタスだから径は43mmと大きめですが、ユニタスだから。きっと、チクタクチクタク音も大きいはず。

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続いては、コレ。明らかにパネライを意識している。正面からだとイマイチですが、横からの写真だとグッと魅力が増します。

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ね?完全にパネライ。でもコピー品ではない。一世紀の歴史を持つ老舗・ブローバですから。一世紀の間、色んなデザインを試行錯誤してきたわけだから、たまたま似ちゃったものができた時期もあるのでしょう。
径は42mmだったかな。昔だったらミニパネライと呼ばれたサイズでしょうか。
ただ、なんか値段が高いんですよね。前にもどうしても欲しくなった瞬間がありますが、なーんか割高な気がして踏み切れなかった。2万円台なら飛びつくんだけど。

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3つ目は有名なロレックスのデイデイトのそっくりさんsuper seville。これはデイ表示がないけど、12時位置に扇状にデイ表示窓があるモデルはよく見かけます。

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4つ目はこちら。同じくシチズン傘下のフレデリックコンスタントのオープンハートを意識しているのかな?カルティエっぽいハンサムなレクタングル。

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アレに似てません?そう、タグホイヤーのキリウム。大して人気があるわけじゃないキリウムに似せることが、なんのメリットをもたらすのか僕には分かりませんが、近未来的だった流線形のフォルムは現代では古臭いような逆に新しいような。ただ、キリウムにはタグホイヤーの緑と赤の盾ロゴはうるさいので、むしろブローバの音叉ロゴはしっくりきている。

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コレもカッコ良い。インデックスの夜光が日に焼けて良い感じ。オレンジの差し色もグッド。
特筆すべきはこのサイズで、径49mm。僕がシルベスタースタローンの丸太のような腕の持ち主だったら、迷わず買っていたでしょう。

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ブローバは、ユナイテッドカラーズオブベネトンとのコラボもたくさん出していました。これは使用感ありありですが、縦二つ目クロノグラフで70年代を彷彿とさせる色使い。素晴らしい。ベゼルには何故か月が書いてあります。何の役にも立たないはず。意味がわかりません。素晴らしい。買っちゃおうかしら。でもどうせならもうちょっと状態の良いものが欲しい。むむむ。

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こちらは、70年代デザインを復刻したものだったはず。ケース形状は横長の楕円なのかな。やや狙い過ぎでクドイ気もしますが、ブライトリングのパンアメリカン航空モデルを彷彿とさせるカラーリング、いいねえ!僕にはちょっと高過ぎですが。


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最後はコレ。確かわりと最近のだった気がする。スイープ運針じゃなかったかしら。クッションケースのクロノグラフ。クリーム色文字盤ってあんまり見かけない気が。赤い針の差し色が良い感じ。

ということで、楽天市場で10月25日時点で売っている、僕が欲しいブローバでした。