数日前、ブローバのロイヤルオークについてコメントを頂戴し、つらつら考えていました。ブローバさんのロイヤルオークは良い、でも、サルバトーレ・マーラのデイトナ、キミは駄目。これが僕の価値観でした。

でも、ちょっと待てよと。つまり、歴史ある時計メーカーだとパクリ的行為も好意的に受け止める一方、ポッと出の新興メーカーには辛く当たっているということなのか。なんてダブルスタンダード。
性格がキツくて二言目にはパワハラだなんだ喚く部下が遅刻した際にはしょうがないよね〜と迎合し、気弱な部下が遅刻した際には勤務時間から削っとけよと吐き捨てる、どこぞの管理職か!

いや、重要なのは時計メーカーであるかどうかな気がする。メーカーと呼べるかどうかも怪しい会社だから忌諱してるんじゃないかと。と、すると、僕は、単に古いものイコール正しいと思考放棄した、前例に倣うしか能のない権威主義者だったのか!

どちらにせよ、恥ずかしいことです。嗚呼!

つーか、真似されるのはそれだけ優れたデザインだからであって、パクられて一人前みたいなところ、あるんじゃないでしょうか。

そこで思い出されるのは、歴史ある時計メーカーでありながら、ロレックス風デザインを前面に押し出した製品群を展開しているTECHNOS。ラドーと共に一世を風靡しながらも、エルジンと同様にデイトナ風クロノグラフをドーンと販売しているTECHNOS。

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グーグルの検索バーに「TECHNOS」と入力すると、他の人はこちらも検索していますと、「TECHNOS 恥ずかしい」が候補として出てきます。みなさん。。

同社ホームページによると、同社の歴史は以下。
1900年、時計技術者であったメルヒオール・グンツィンガーがスイスのジュラ山岳地方のウィルシェロールに時計工房を開発したのがテクノスの始まり。徹底した時計へのこだわりと卓越した技術力が、時計コレクター達に絶賛されるようになりました。

そうだTECHNOSに手を出してみよう、そして偏見と汚泥にまみれた僕の価値観に喝を入れよう、中国共産党ばりの激烈たる自己批判が僕の新しい門出には必要なのだ、とね、思い立ったのです。

んで、amazonで検索して眺めていたところ、なかなか面白くなってきまして。TECHNOS、デイトナ風だけじゃなかった。自らの不明を恥じるばかりです。
いや、むしろ、TECHNOSさんにパクっていただいたかどうかが一人前の時計メーカーかどうかを分ける分水嶺なんじゃないかと、今ではそう思っているのです。

まずは最近のテクノスのイメージ、デイトナ風。
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でも、こんだけじゃない。サブマリーナ風は当然だから省略しますが、僕が気付いたものをざっと挙げていきます。
暇な方は是非クイズ形式で元ネタを考えてみてください。全部で25問。キミはいくつ正解できるかな?

1.

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エクスプローラー1。簡単過ぎましたね。すみません。

2.

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ヨットマスター。TECHNOSロゴ下には堂々たるサファイアの記載。そうかーサファイアなんだー。

3.

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ロイヤルオーク。オフショア風やクロノグラフなど、色違いも含めて大量のバリエーションがあります。エッジが立っていないのは世界の誰も傷つけたくない、TECHNOSの優しさの現れなのです。

なお、このコンビモデルがもっとも僕の琴線に触れました。アリです、アリヤナグランデって、やつです。

4.

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パテックフィリップのノーチラス。
宣材の写真にも関わらずベルトがガタついているのは、あまりに再現性が高いため間違ってポチッとしちゃう人を少しでも減らしたいからだと想像します。
父の日のプレゼントを探していたあの子。わあ〜パテックフィリップのノーチラスだあ〜、っつってポチッと注文、大好きなパパにハイ!ノーチラスだよ〜っつって渡したところTECHNOSやん!、ってパパがっかり。そこで流れたあの子の涙、もう見たくない二度と繰り返さない、それがTECHNOSなのでしょう。

5.
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HUBLOTのクラシックフュージョン。ネジの向きはバッチリ合わせている、と思いきや、6時側のベルト、右側が歪んでいます。おっちょこちょいTECHNOS。

6.
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フランクミューラー。TECHNOSの偉いところはあんまし評判が良くなかったブレス形状もパクっているところだと思います。

7.
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CHANELのJ12。CHANELの名前がいかにパワフルなのか、大企業から独立したサラリーマンが会社の看板なしに仕事を取ってくる難しさに直面するように、TECHNOSは僕らに現実を教えてくれるのです。

8.
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IWCのポルトギーゼ。これも多彩なカラーバリエーションが用意されている。
本家に無いカラーリングを愉しむのは、青サブにおけるロレックスとチュードルの関係性。本家も買えるんだけどね〜このカラーが欲しくって〜敢えてなんです〜敢えての所作なんです〜、っていうね。
その関係性、全然資本関係のないメーカー同士に適用しちゃったのは斬新さと呼ぶべきなのか。グローバルなボーダレス社会の訪れを告げる嚆矢かもしれない。

9.
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ゼニスのエルプリメロクロノマスターでしょうか。なんか写真が暗い。

10.
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ガガミラノ。無理やりサイズを大きくしたのか、すんごい寄り目。針みじかあい。
寄り目っていうか、膨らませた鼻の穴とちょび髭に見えてきました。

11.
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ブライトリングのナビタイマー。やけにインダイヤルちいちゃい!そのせいで若干難しいですが、ベゼル形状と斜めのブレスでそれと判断できます。

12.
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ロジェデュブイのエクスカリバー、かな?苦しくなってきました。

13.

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ユンハンスのマックスビルクロノグラフ。ぶっといクロノグラフボタンとラグ幅が、本家が持っていた繊細さを消し飛ばしています。ドイツ製品は武骨であれ、というTECHNOSの警鐘でしょう。

14.

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モンブランのタイムウォーカーっぽい。いや、ニクソン?ディーゼルにもありそう。むむむむむ

15.

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IWCのマーク何番かわかりませんが、パイロットウォッチ。パイロットウォッチの定番顔だから、アリですな。

16.

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ボームアンドメルシエのリビエラ。やっぱりTECHNOSさんにパクられてしまうくらいですから、一流のデザインであることが証明されてしまいました。定価めっちゃ高いし。
ボームアンドメルシエはリビエラを復活させるべきです。このままだとTECHNOSに取られちゃうよ!


17.
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まさかのスカーゲン。売れるためならば老舗メーカーだけじゃなくてポッと出新興メーカーのデザインすら容赦無くパクってしまう。修羅の道を歩むTECHNOSの覚悟を見ました。

18.

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これは、、なんだろう。喉のここんとこまで出かかっているんだけど。セイコーにこんなのなかったっけ。正解が分かった方は僕に教えてください。

20.

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文字盤の横線。。。キミはもしかして、シーマスター?最後に会ったのはずいぶん昔だから、だいぶ雰囲気は垢抜けちゃったけど、、、その波模様だけは変わんないね。いや、コレは波模様なのかしら。

21.

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IWCのインヂュニア。アマゾンでは出てこなかったので製造していないのかもしれません。TECHNOSの武骨なロゴと相性いいですな。

22.

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12時位置の円、、モバードのミュージアムウォッチ。バーインデックス付けちゃうとミュージアムウォッチのコンセプトから外れてしまう、それでも時間は分かりやすい方が良い。僕はそこに、TECHNOSの時計メーカーとしての矜持を見ました。

23.
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グラハムっぽいリューズガード。ディーゼルとかニクソンにありそうなフォント。うーん、この時計の元ネタは、グラハムのクロノファイター!

よく考えたら、僕の主観で答えを決めるこの企画、クイズと呼んで良いのでしょうか。

24.

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カシオのエディフィスM1100。誰がなんと言おうと、インダイヤルを結ぶ線が、カシオのエディフィスM1100。

25.
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うーん、tissotのcouturier?にしてはダイヤルのサイズ感が逆。記憶スケッチでランゲアンドゾーネのランゲ1を書いたらこんな感じになるかも。

26.
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冒頭25個と申し上げましたが、26個目。この時計の元ネタは、ロレックスのデイデイトなのか、ブローバのsupersevilleなのか。


(おまけ) 以下の時計は、単なるロイヤルオークのパクリではありません。何が違うのでしょう。

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答え:トゥールビヨンのブリッジっぽい絵が書いてある。

ということで、TECHNOSの元ネタの時計を僕の記憶に基づいて判断する、破綻しているクイズにお付き合いいただき、ありがとうございました。