LVMHによる162億ドルでのティファニー買収、話題ですね。
ティファニーさんがどう変わろうと、僕たちおじさんには関係ないと思った貴方。どっこい、時計があるんです。当然、ティファニーの時計戦略にも影響あるでしょう。
ティファニーのパテックフィリップとのコラボレーションやロレックスとのダブルネームはあまりに有名ですが、近年の時計戦略はなかなか悪戦苦闘しておられた印象があります。
2007年にスウォッチグループと提携したものの、2011年には提携解消。訴訟沙汰になり、ティファニーは敗訴して4億ドル以上の賠償金を支払うことになったのはまだ記憶に新しい。
その後は、なんだか横向きの時計やらクラシカルな顔つきのものやら再度時計に力を入れつつある印象でしたが、これがどう変わるのか。
宝飾品はブルガリよりも下の価格帯らしいから、時計もその位置付けにされちゃうのかしら。
そして、LVMH会長のベルナール・アルノー氏。みなさんご存知でした?「カシミヤを着たオオカミ」「ファッション界の法王」「ターミネーター」「フランス・ファッション界の帝王」などと呼ばれているらしい。かあっこいい。1つだけでもカッコ良い二つ名を、2個も3個も持っているなんて!1個譲ってくれないかしら。できれば「ターミネーター」以外で。
僕は不勉強なもので今回初めて知りましたが、アルノー氏の略歴は以下。
- 1949年フランス生まれ。
- 2018年フォーブス誌によると、世界4番目の大富豪。2019年の長者番付ではビルゲイツを抜いて世界第2位に。推定資産は11兆3700億円!
- 実家は不動産業(建築業と書いてある記事も)。フランスの名門の国立理工科大学卒業後、家業を継ぐ。
- 1984年 クリスチャン・ディオールを所有する仏繊維会社を買収し、ブランドビジネスに参入。
- 1988年6月 LVMH内部の対立に乗じてLVMH株の30パーセントを取得
- 同年9月 LVMH株の10パーセントを追加取得
- 1989年1月 残りのLVMH株を一斉買収、LVMH会長に就任
- 同年 グッチ買収断念
- 1993年 ケンゾー、ベルルッティ買収
- 1996年 セリーヌ、ロエベ買収
- 1997年 DFS(免税店チェーン)、セフォラ(化粧品チェーン)買収
- 1999年 タグホイヤー、ゼニス、ショーメ買収
- 2000年 エミリオプッチ買収
- 2001年 フェンディ買収
- 2002年 デビアス買収
- 2003年 エベルをモバードグループへ売却
- 2008年 HUBLOT買収
- 2011年 ブルガリ買収
- 2010〜2014年 エルメス買収に取り組む(ハンドバッグ戦争)が、断念
僕らが、就職祝いやらボーナスやら記念日やらで、悩みながらもこじつけた理由で背中を押し、背伸びして手に入れた財布やら靴やらバッグやら時計やら。喜んでくれるかなと胸を高鳴らせてあの子に贈ったあれやこれや。それらは全て、アルノー氏を世界第2位の大富豪の座に押し上げるための養分となっていたのです。ガーン。知らんかった…
こんな烏賊がわしいブログごときが同氏を評するなど烏滸がましいにも程がありますが、一言だけ。アルノー氏、やるのう!
今日は、ノモスのクラブ キャンパス38。
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