今日、セクハラ講習なるものを受講しました。

講習と言っても、Webで90分間のビデオを見た上でテストに合格せよ、というもの。つまりセクハラビデオ講習です。ビデオという単語を挟むことによって、響きが俄然いやらしくなる。おかしいな。。

講習によると、要するに、凡そ僕らの頭で考えつくコレ言っても大丈夫かしら、と疑問に思うのは全てアウト、全てセクハラだそうです。そう、男女が顔を合わせた時、既にセクハラは始まっていると言えます。

ただね、どうしても周りのみんなに伝えたい情報がセクシャルなコンテンツ或いは表現を含んでいる場合、あるじゃないですか?例えばホラ、僕のケースを例に挙げると、最近知った貝原益軒の養生訓とか。お嬢様聖水ジャパンについてとか。あおっと、お嬢様聖水はほのかに薄い色の付いた炭酸水の商品名だから、セーフでしたな。

ただ、どうでしょう。普段は暗い顔つきで覇気のないおじさんが、ギラギラと目を輝かせて、おい……、新橋のあそこの店な、お嬢様聖水が置いてあってだな……、ひと味、違うんだよ……、とかブツブツ口走ってきたとしたらどうでしょう。セクハラとはまた違った問題を励起しそう。

それはそうと、仕込んだはいいけれどアウトプットする場が得られずに溜まってきた話題、どこに吐き出せばいいのか。問題だと思いませんか?
 
家族で話せばいいだろう、と思った方。フラットでフレンドリーなファミリーを標榜する僕の家族でもね、性的な話題は勿論、お嬢様聖水の話すら食卓に上ったことありません。

同性間で話せばいいじゃんか、と思った方。オフィスで同僚と話していて、漏れた声を横で聞いた人が不快に感じたらアウト。

会社以外の友人と話せよ、と思った方。会社に入ると地元の友達とは会う機会はそうそうない。つーか地元の友達なんて都市伝説、まだ信じてるの?

んで、わかっちゃいました。だからみなさん、ツイッターに向かって呟いてるんですね。自分の中に留めておけずどうしようもなくなった思いをぶつける場。それが、ツイッターだったんですね。

どっかで聞いたような話です。そう、王様の耳はロバの耳。その井戸。

ただ、あれは平和な童話の世界だったからこそ。裏山に掘った井戸に向かって喉も枯れよとばかりに叫んだ床屋は罰せられることもなかった。隠し事をした王様を国民は責めず、王様は隠し事が無くなったから心も軽く政務に邁進。みんなメデタシメデタシでいられたのでしょう。

しかしながら、現代版・王様の耳はロバの耳、の場合、以下になります。

床屋ツイッター「王様の耳はロバの耳」→拡散→王様のアカウント特定→興味本位のおしかけインスタグラム投稿→王様鬱→正義マン「王様ちゃんかわいそう。おしゃべりな床屋けしからん」→拡散→床屋慌ててアカウント閉鎖→床屋の過去ツイートのスクリーンショット流出→批判→床屋鬱→正義マン2「正義マン弱い者イジメしてけしからん」→拡散→正義マンアカウント閉鎖→正義マンの名前・住所特定→正義マンの過去ツイート批判→正義マン鬱→そもそも論者「みなさん待ってください、そもそも耳がロバなんて超大事なことを隠していたのがけしからん。他にもいるんじゃないか」→第2・第3の床屋「実はうちの王様の耳も」→

たぶんこうなります。そして回り回って登場人物全員鬱に。森博嗣風に表現すると、全てがUになる。UはUtsuのことです。そしてツイッターで他人に向けた悪意はUターンのように返ってくるというU。ということで、子供にツイッターの恐ろしさを伝える現代版王様の耳はロバの耳、でした。

しかしなんの話をしていたのか。セクハラビデオ講習の話だったはずなのに、140字の制限が無いと、話はあらぬ方向に行ってしまうという好例でしょう。

しかし、腕時計を探している方が、わあ〜時計ブログなんだって〜、っつってこの開いてみたらこんなの読まされるなんて、お気持ちお察しします。すみません

今日は、ブローバのアキュトロン2 。ムーンビュー。

IMG_2879

IMG_2880