今日も、最近kindle  unlimitedで読んだ本の話で恐縮です。

斎藤孝「これ一冊であとはいらない!大人の語彙力大全」(中経出版)
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タイトルがインフレしてますね。ジンバブエか!ジンバブエは言い過ぎか。でも、「これ一冊であとはいらない!」は、いくらなんでも。

ただ、著者ご本人は相当な自信を持っておられる様子。
ぜひ2週間くらい肌身離さず持ち歩いていただきたいと思っています。
あとがきでここまで言ってる。自分でハードルを上げるのはなかなかできることじゃありません。尊敬します。

最後の夏目漱石の章を除けば、ほぼ知ってる言葉や表現だったので、僕は2週間持ち歩くことはしませんでした。 著者の方は大学教授だそうですから、おそらく就職を控えた大学生を対象にした本なのでしょう。

が、中にはもともとの出典や意味がちょろっとと解説してあって多少カシコクなった感を味わえました。例えば「あくせく働く」の「齷齪(あくせく)」って、齷も齪も歯の隙間が狭い様子を表すんですって。ふーん。

基本的にはどっかの辞書を丸写しにしたんだろうと思いきや、第3章の言い訳に使う語彙のパートには、著者の方の経験なのか個人的な意見が見え隠れしているようで興味深かったです。

例えば、「行き違いかもしれませんが」という言い回しについての解説は以下。
相手から書類などが送られてくるはずなのに、それが届いていないとき。おそらくは相手が忘れていることに対して、責任の所在を曖昧にしながら催促するのに有用な言い回しです。「送っていないですよね」と言ってしまったら、万が一自分の見落としだったときにとても気まずくなります。
わかるー。とても気まずくなるよね!きっと、著者の方も経験あるのでしょう。僕らボンクラサラリーマンあるあるですな。激しく同意してしまいました。そしてこのテクニック、僕もお世話になっております。

続いての言い回し、「お聞き及びのことと思いますが」。
上司への報告が少し遅れたときに、上司が既に知っていることを前提にしてこのフレーズを使うことで既成事実化するという方法があります。
純粋な学生さんにこんな小手先の技術を教えなくてもいいのに。こちらも、僕らボンクラサラリーマンが頻繁にお世話になるキラーフレーズなんだけど。

もうひとつ。「30秒だけお時間ください」。
【意味: 上司に相談・報告があるとき、面倒なことと警戒心を持たれないように言う言葉。】
良く似たフレーズに、40秒で支度しな!、がありますよね。こちらは、みなさんご高承のとおり、宮崎駿監督「天空の城ラピュタ」の名台詞。あのアニメ映画を見た少年少女は一様に、それはあまりに短いドーラおばさんあんまりだ、という感想を持つことになります。

ただ、ワンランク上のサラリーマン、生き馬の目を抜き生き牛の目を抉る辣腕上司たちには、その40秒さえ長過ぎるのです。だから30秒にしろと。

なお。このブログは、お忙しいみなさんにササっと30秒で目を通していただけるよう、敢えて中身をスカスカにしてあります。敢えて。

今日は、ベンラス。

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