時計本体にベルトが合わない。それが悲劇のひとつの類型であることは論を待たないと思います。
歴史にIFは無いけれども、ギリシア時代に腕時計があれば、エウリピデス、ソフォクレス、アイスキュロスの三大詩人もこぞって題材にしたことでしょう。ブレゲ氏、200年ぽっちしか腕時計の歴史を早められなかったからー。
で、何が悲劇かって、ベルトが気に入らないと、時計を使わなくなっちゃうんだよね。
83個目 トレーサー タイプ3
ベルトでややこしいのは、素材、色味、ステッチの有無といったデザイン、尾錠側の幅、などといったベーシックな要素に加えて、厚みも非常に重要であるということ。この点において、僕の考えはスピードワゴンのよに甘かったと認めざるを得ません。
ちなみにこのトレーサータイプ3という時計、歴史も物語あるんだけれど、純正ベルトがそれはもう超だっさいため正当に評価されていない。叩き売られとる。ベルトを替えれば光ると逸材であると判断しました。
そういえば、90年代に「V6の学校に行こう!」というテレビ番組が放送されており、その中でメガネをかけた地味でブスなあの子がメガネを外した途端に大変身!、というコーナーがあったのを覚えておられるでしょうか。今だと色々うるさい人が湧きそうなコーナー。それと同じこと、時計とベルトの関係で起きるのです。しかも合法的に。
オリジナルはこちら。
ナイロンと革を組み合わせたベルト。だっせえ。
しかし、ナイロンと革の組み合わせ、おしゃれでいけすかない若手サラリーマンのバッグの鉄板なのに何故。フェリージもしくはその二番煎じであるオロビアンコがやればこんなことにはならなかったのかしら。
わたくしは、ベゼルに合わせてリベット付きの革ベルトをチョイスしました。
どうです。正面から見る限り、悪くないでしょう。
この時計は黒いプラスチックケースに銀色の安っぽいステンレスベゼルが浮いてしまうので、ベゼルと同じカラーをベルトにも入れることで全体の一体感を醸成したかったのです。
しかしながら、横から見ると、こう。時計本体に対してベルトが分厚いんです。もっとペラペラだったら良かったのに。
裏蓋はビス留め。電池交換しやすいですよん
- ケース直径:38mm
- ケース厚み:10mm
- 防水:30気圧
- ムーブメント:クオーツ
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