今日は、タグホイヤーのプロフェッショナル1500。

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ところで、昨日、kindle unlimitedで以下の本を読んでみました。

栗原理央子監修「子どもにつけたい外国語由来の名前 世界で通じる名付けBOOK」(世界文化社)

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監修の方は、ベネッセ「たまひよ しあわせ名前研究所」顧問。いわば名付けのプロフェッショナル、名付けの権威!

その名付けの大御所が、「世界で通じる」英語、フランス語、ポルトガル語、イタリア語、スペイン語、韓国語、中国語、ハワイ語から日本人の名前に使える単語を厳選しました!、というのが本書。
外国の言葉に由来したこれらの名前は、従来の日本語名にはあまりない、新鮮な響きを感じさせます。また漢字表記にすることで、日本の伝統的な面と新鮮さを併せ持つ、魅力に溢れた名前になるはずです。

で、僕の感想ですが、ひどい。

kindle unlimited契約済みの方は是非読んでみてください。いや、読むとこんな本を作った人が儲かるのか。みなさんにも読んでみて欲しいんだけどこの作者にkindle unlimitedの収益が入るのは許せん。うーん、どうしたらいいんだ!科学者のような二律背反、ジレンマに引き裂かれております。

まず、単語の意味が本当に合ってるのか、怪しい。
単語って複数の意味を持つ場合ありますよね?大抵、辞書には2個か3個か訳が載ってるわけで。きっちり調べておかないと、思ってたのと違う意味が隠れている可能性も。それに、源流が同じ言語には、語源はおんなじでも違う意味になっていったものもある。
本書の「厳選」が、そういうのをきっちり確認している感じがしません。解説、超ザックリしてるもんね!

次に、その単語が、各国で人名として使ってもホントにおかしくないものなのか?の視点が抜け落ちている。

例えば、名前の候補として本書124ページに書いてあるのが、「リーデル(スペイン語とポルトガル語で『指導者』」。

うーん、、指導者。そもそもそのチョイスどうなのって感じですけど。加えて、リーデルってのは、南米にあるスーパーマーケットチェーンの名前なんですよね。スーパーと言っても成城石井的な高級スーパーではなく、マルエツ寄りな。それ名前に付けられちゃったら、辛い。

最後に、あて字に使う漢字は無茶苦茶なのです。他人の子供だからって悪ノリしてないよね?いけるいけるー、雰囲気伝わるってー、とかで選んでんじゃないかしらん。


僕のセンスが旧世代なだけかもしれませんが、本気の名付けに当たっては、この本を参考にしない方が良いと思われます。

もしも既に購入しちゃった方がおられたら。これ1144円もするらしいのでかなり痛い出費ですな!心中お察しします。ただ、僕にはどうすることもできない。ゲームキャラの名前に悩んだときに参照してはいかがでしょうか。