今日も「開運」「風水」などなど、なんだか縁起が良く御利益のありそうな言葉をキーワードに腕時計を探しています。

で、ひとつ見つけてしまいました。数日前にご紹介したUNDONEさんの禅CARTOGRAPHに勝るとも劣らない、パンチが効いたもの。

それがこちら。般若心経御守腕時計


般若心経?どこが?と思った方。
確かに、遠目には文字盤になんかゴチャゴチャした点があるようにしか見えないもんね。シチズンのコスモサインと大差ない気がするかもしれない。

拡大してみましょう。

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文字盤に般若心経がぎっしりと。耳なし芳一かな?耳なし芳一なのかな?

ところで、有名な耳なし芳一には平家の幽霊が登場することから、1192作ろう鎌倉幕府の後、1200年頃のお話と思われます。当時は勿論、腕時計まだ存在しない。

歴史にIFはありませんが、仮に1200年頃に腕時計があったとしたら。仮に偉大なブレゲさんが腕時計の歴史を200年なんてケチなこと言わずバーンと600年早めていたとしたら。きっと芳一氏、両耳だけじゃなくて腕時計も引き千切られてしまったことでしょう。なんてことだ!でも安心。この般若心経付き腕時計ならね。

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いかがでしょう。

惜しむらくは、ブレス部分には般若心経が刻まれていないこと。これじゃあ芳一氏、ブレス部分は引き千切られちゃうよ…!翌朝、駆け付けた僧侶が目にしたものは、両耳を引き千切られた血だまりの中に倒れる芳一と左腕にポツンと乗った腕時計のヘッドであった……、って、なる。それはハッピーエンドと言えるのかい?

とすると、革ベルトに字を刻んでいたら、隙がないモデルが完成するはず。

そこまで考えたところで、わたくしの琴線に触れるものがありました。あれれ、そういう腕時計、見たことあるぞ。

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ウブロ×ベルルッティ、です。


ということで、ウブロさん、いかがでしょう。この字を般若心経にしたら完璧ですよ。

最近はどうなのか知りませんが、古来、お寺さんと言えばお金持ちの代名詞だったわけで。高級時計のターゲットとして申し分ない。

そして、さすがに袈裟にウブロは檀家の目が厳しいからウブロ欲しいけど着けられないよう!、と悩むお寺さんが多数いらっしゃるに違いない。わたくしのビジネスマンとしての勘が告げている。

そこでコレ。般若心経をベルルッティの革に刻んだウブロならば、むしろ信心深さを檀家にアピールする効果が。これは、売れるぞ…!いかがでしょうか。

逆に、ウブロっぽい時計を作ってところせましと般若心経を刻んでも良いかも。貧者のウブロ×ベルルッティもとい、信者のウブロ×ベルルッティとして。ねえ?