これも「時計」で検索したらkindle unlimitedで出てきた本。読み応え抜群。kindle unlimitedやりますなあ!

松山猛「それでも時は止まらない」(世界文化社)

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腕時計に興味を持ち始めてからは、時計雑誌をちょくちょく読んでいました。
じいっと眺めては、次はアレ買おうやっぱりコレにしよう、と想像を逞しくしたものでした。当時の僕は、新しく手に入れる腕時計が自分の生活を変えてくれるような、人生ステージを上げてくれるような、そんな淡い期待を抱いていた気がします。

特に良く読んでいたのが「時計Begin」。中古屋さんの宣伝広告が少なく、その分中身が濃い気がしたので。同誌に書いてあったことを丸呑みしてあちこちに知ったかぶりカマさせていただきました。

そして、同誌に連載されていた松山猛氏のコラム「タイムマシンにお願い」の2005年から2013年までの分をまとめて加筆修正したものが本書なんだそうです。
うむむ、そのコラムのタイトルは覚えているし、その期間はだいたい時計Begin買ってた時期だから、わたくしもちゃんと読んでいたはず。
が、全く記憶にない内容でした。きっと、原型をとどめないほどすんごい加筆されてるのだと想像します。

しかし松山氏の絢爛豪華な交友関係、スゴいすなあ!フランク・ミュラーにジラールペルゴの社長、ランゲ&ゾーネ復活の立役者の方とか。

腕時計の長い歴史も雑学も、同氏の読みやすい文章でスラスラ〜と、頭に入ってきました。

カルティエのサントスは飛行機乗りのサントス・デュモン氏のために作られたのは有名な逸話ですが、パシャも中東の王族パシャ氏の注文で作られた防水ウォッチだったんだそう。なるほど、その話、誰かに言いたいー知ったかぶりして威張りたいー。パシャが欲しくなってきました。

その他にもいろいろ興味深いことが書いてあった気がするんだけど、思い出せません。おかしいな。。サラーっと通り過ぎていって僕の頭の中には残らなかったみたい。砂時計の砂のように。時間のように。


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