なぜ世の人たちは、スマートウォッチやスマートバンドで心拍数を計測したがるのか? 

僕なりに考えてみました。

これはね、ヒトを含めた動物が一生の間に打つ鼓動の数が決まっている、という説があるからであります。ヒトの場合は23億回とか、15億回とも言われているみたい。

その説を有名にした以下の本川氏の著書「ゾウの時間ネズミの時間」。その中で、同氏は、20億回と述べておられます。
哺乳類ではどの動物でも、一生の間に心臓は20億回打つという計算になる。
ずいぶん昔、本書が話題になった時に読んだ記憶はありますが、改めて読み直してみました。

本川達雄「ゾウの時間ネズミの時間」(中公新書)

IMG_1464

5ページ目くらいで十六分の一乗がなんだの、平方根の話が登場。学生時代の思い出が頭をよぎり、心拍数が跳ね上がりました。
平方根はちょっとなー、三節棍の話なら大丈夫だったんだけどなー平方根はなー。

その後も出てくる出てくる。こんなに計算の話ばっかりな本だったかしら。全て読み飛ばしました。

ところで話は変わりますが、僕はざっくり40歳。押しも押されもせぬ中年サラリーマンであります。

一生で決められた心拍数が20億回として、もうだいぶ使っちゃってるはず。今さら心拍数を気にしたところでどのくらいの差が生まれるのか? このまま突っ走ったっていいんじゃないのか?計算してみました。

1. まず、すでに消費済みの心拍数、累計心拍数とでも呼べばいいのでしょうか。それを試算してみます。

心拍数が1分間に70回だったと仮定すると、以下。

  • 1日あたりの心拍数は、70回×60分×24時間=約10万回。
  • 1年あたりの心拍数は、10万回×365日=約3650万回
  • したがって、過去40年ですでに消費済みの心拍数は、3650万回×40年=14億6000万回。
ということで、残りは5億4000万回

2. 続いて、この5億4000万回を何年で使うのか?を試算します。

(1) これまでと同じペースの場合
1年間の心拍数は3650万回だから、以下。
  • 5億4000万回÷3650万回=14.8年。
え、あと15年しかないの。不安で心拍数が上がってきました。やっべ。


(2) 繰り返しますが、わたしは中堅サラリーマンであります。

上司への苛立ち、生意気な後輩への憤りをグッと呑み込む午後15時。世の中のままならなさに飲み屋で拳を突き上げる夜20時。会社の後輩にアツーイ説教を延々お代わりしてあげる午後23時。江東区門前仲町の熟女キャバクラでフゥーフゥー言っちゃう午前1時、なんて日も。でもっておまけの天下一品こってりラーメン午前2時半、なんて日も。

ということで、心拍数が高めになって1分あたり90回になったとした場合。
  • 1年間の心拍数は90回×60分×24時間×365日=約4730万回。
  • 5億4000万回÷4730万回=11.4年。

ええーあと11年て。やべえ。心拍数が上がってきました。

(3) 何かとだいぶ悟ってきた感のあるわたくし。そうそう心を乱される場面も減ってくるでしょう。いつもぐふぐふアルカイックスマイルであります。
心拍数が下がって1分あたり60回になったとしたら、以下。

  • 1年間の心拍数は60回×60分×24時間×365日=約3150万回。
  • 5億4000万回÷3150万回=17.1年。
フーウ、伸びた伸びた。それでも、17年かあ……。
 

3. ということで、心拍数が1分間に10回上がる/下がると年単位で寿命が変わる可能性があります。これ理系の素養をたぶん前世あたりに置き忘れた僕の理解なので、違ったらすいません。

あと何冊漫画を読めるのか。ああー今朝子供とオセロした時間が惜しい。早く漫画読まなきゃ。ebookjapanで名作「クレイモア」が10冊無料だったのにー。

しかし、わたしは毎年会社で健康診断を受けている。なのに、なんで産業医の誰一人として早くスマートバンドを装着するように言ってくれなかったのか。
きっとそこには、癒着だとか医者は患者が病気になってナンボとか白い巨塔的な医療の大いなる闇とか、そういうのがあるに違いない。わたくしはいま、猛烈に怒りに震えているのであります。思わず心拍数が上がりました。

ということで、スマートバンドの心拍数計は、僕らを不安にさせます。その上で、僕らに心穏やかに過ごす日々の大事さを教えてくれるのでしょう。きっと。