世界は謎に満ちている。文系の僕たちにとっては特に。

なんでアクセルを踏んだら自動車がブイーンと前に進むのか。なんでクーラーのリモコンを入れたら涼しい風がフワァっと出てくるのかマイナスイオンなる不思議物質までおまけに出てくるのか。クラウドという見えない謎空間にデータが保管されるとはこれいかに。なんのこっちゃ!

仕組みは分からないのに、スイッチを押すだけで便利な生活を享受している。なんか騙されてやしないかしらん。ギブアンドテイクの天秤は本当に釣り合っているのか。突然現れた黒ずくめの男なんかに、ホントはあれ全部魔法なんだよそして対価が足りていない……それは……貴様のイノチだあー、と襲い掛かられたら、ぼかぁ信じちゃうね!

そんな文系の僕らにとって、腕時計も御多分に洩れず、完全なる未知の塊。職人の技術と情熱が詰まっていると聞くとほえーそうなのかあーと素直に感心。ロマンが詰まっていると聞くとだから中身見える時計はハートビートって呼んだりするのねと納得。宇宙が詰まっていると聞くとキラやばやね、と頷いちゃう。

結果、腕時計イジリのハードルは極めて高いのであります。僕らみたいな馬の糞が汚い手で触っていいのかしら。実は施されている魔術的ななにかしらが作用してボン!、となっちゃうんじゃないかしら。

したがって、時計屋に持ち込むのにも強靭な意思が求められる。法外な料金をふっかけられたりしないか、こんな使い方しちゃ駄目だよ!と頑固職人のおやっさんに叱られたりしないか、と不安にかられて止まったままの腕時計をそっと机の奥にしまい込む日々。革ベルトが千切れかけたからと置き時計代わりにする日々。もうごめんだ!


僕は伝えたいのです。それ自分でイジってみたらどうだい?と。怖くないよ、と。そうしてホラね?と微笑みかけてあげるんだ。

というわけで、この数日、腕時計の電池交換の様子をお届けしていた次第。

今日は簡単なやつを。電池交換したのは、子供用のタイメックス

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0. 準備

これも同様に、しばらく前から電池が切れている。今年の頭に子供が英検5級を受けて、その時にこの時計を着けて行ったら止まっていて困った!、と文句言われました。おい、それお父さんの責任じゃないだろ。

使用する電池は分かっている。前に交換したことがあるもんね↓。本ブログに記録を残しておいてヨカッター


1. 裏蓋を外す

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こちらはネジで留めるタイプの裏蓋。こじ開け式やねじ込み式と比べると簡単。

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このタイプであれば、わざわざ時計工具を買わなくても、メガネのネジを調整するような細いドライバーがあれば十分。

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あっという間に外せます。当たり前だけど、ネジ山を潰さないようにだけ気をつけましょう。


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2. 古い電池を抜く

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プラスチック製のスペーサーを外す。ムーブメントがガタつくときは、綿棒で軽く押さえます。ムーブメントは素手でペタペタ触ったら駄目だよ!

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電池はSR926SW

3. 新しい電池を入れる

電池を入れる前に、綿棒でサッと拭いておいたら良いでしょう。時々汚れていることがあります。

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新しい電池を嵌めたら時計が動き出したかどうかを確認。確認する際は、時計を持ち上げて下から覗き込みましょう。

裏蓋を閉める前に時計をひっくり返しちゃうのはやめておいた方が良いです。ムーブメントが落下する可能性もなきにしもあらずですよ。

4. 裏蓋を閉める

スペーサーを戻し…

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裏蓋を載せる。

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ちいちゃなネジがちいちゃな穴に入らずイライラしましたが、無事に完了。


5. 大勝利

ホラね。簡単だったでしょ? やはり電池交換は子供向けの時計で試してみるのが正解。構造がシンプルだから交換が楽ちん。値段も安いから壊れた場合も買い直しが安心。そして所詮他人の時計だから気楽。

ところで、今回電池交換したタイメックスの子供用時計は、4000円くらいで売っているもの。4000円の時計に1000円払って何回と電池交換するか、というと余程気に入ってないと悩んじゃうかもしれません。そういうのこそ自分で電池交換をチャレンジするチャンスなのでね、是非。





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