唐突で恐縮ですが、ふと疑問が浮かんできました。

「ETA2020年問題」、どうなったんでしたっけ?

もう2021年9月終盤なので今更も今更なんだけど、2020年1月からスウォッチグループ様からのグループ外へのETAムーブメントの供給義務は停止してるんだっけ?いまさらながら、調べてみた次第です。

そもそも「ETA2020年問題」とは?
検索したらいろいろ解説が出てきますが、おさらいとしてJETROの記事を貼り付けさせていただきます。


要するに、グループ外の腕時計メーカーに対するETAムーブメントの供給を取りやめる自由を求めたスウォッチグループに対して、スイスの公正取引委員会的な組織COMCOが供給義務を課したのであった……的な話。

供給義務は2010年から2019年末に延長。2020年1月以降、スウォッチグループは義務から解放されて好きな相手にだけETAムーブメントを売れるようになるはずだった…。が、COMCOの審査の遅れで2020年はスウォッチグループ外への販売が全面的に一時停止になった。ここまでが去年の話。


繰り返される攻防。二転三転する状況。ドラマチックすなあ〜。

ETA2020年問題がもたらした影響

んで、そんなこんなで過去10年ちょっとの間に各社さんは自社ムーブメントを開発・それを売りにしたモデルを発売し、腕時計の値段が全体的に上がったのであります。わたくしの短絡的な理解ですが。

そう、割りを食ったのは、僕らイノセントな時計好きな一般ピーポーであったのだ!



・2020年のスイスムーブメントのマーケットシェア

ネットで見つけたレポートによると、2020年のムーブメント供給シェアは以下だったそう↓。

FullSizeRenderhttps://www.strategosinstitute.com/uploads/93dc71606efd0b02ca874253ceb8bc143b68d0a2472a60302e910cc68841adeb.pdf

この円グラフにはミヨタが入っていないので、おそらくスイスだけを対象にしているのだと想像します。
2020年でも24パーセントのスウォッチグループではないメーカーがETAムーブメントの供給を受けていたと。

2020年はグループ外への供給ができなくなったというニュースがありましたけど、なんだかんだ供給は続いているってことなんですかね。


僕はETAポン載せの方が街の時計屋さんでも修理できるから安心感あると考える方なので、ETA供給は是非継続していただきたいですなあー。

あれもどうなったの?ひげぜんまい

ところで、ネットで検索していると、わりと最近のニュースでは以下もヒットしました。記事全文は読めなかったんですけど、COMCOがスウォッチの傘下二ヴァロックスの調査に入ったのだそう。これ、ETAムーブメント供給停止の二の矢としてスウォッチグループが打ち出した、ひげぜんまいの供給制限を指していると理解します。なんでいまさらこのニュースなんだろ。

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セリタ他のムーブメントメーカーもひげぜんまいはニヴァロックスから供給を受けているところが多いはずだから、ひげぜんまい供給が絞られちゃう或いはニヴァロックス以外から高額なひげぜんまいを調達せざるを得ないとなると、機械式腕時計はますます我々一般民の手の届かないプロダクトになっちゃうじゃないか。けしからん!


ETAムーブメント供給停止については、スウォッチグループの言い分もまあ分からんでも無いと個人的には思ってましたが、ひげぜんまいの方については、わたくしCOMOCの味方をします。ニックをキャイーン言わしたってください。

ということで、結局よくわかんなくなってしまった。すいません。

でも、このままだと、腕時計が今よりお安くなってあれもこれもなんでも買えちゃう〜ウフフ悩んじゃう〜、という未来はこなさそうだなという気がする。日本勢頑張ってください。

今日はペキニエ

しかし、もう僕みたいな一般ピープルにはクオーツしか手は届かないのかもしんないですなあ。まあ、クオーツでも満足するんですけど。

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今日はペキニエのクオーツクロノグラフ。

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