僕は南米に住んでいて、統計データや時々大使館から送られてくる邦人被害報告を見ても、日本よりだいぶ治安は悪いんだろうなと感じています。
しかしながら、そんなアブない国にも高級時計店は存在しています。ただ、どこもめちゃくちゃ警備が厳重なんです。
まず、インターホンを押さないと扉を開けてくれない。加えてドアが二重になっているので、ひとつ目の扉をくぐってそれが閉まってからふたつ目の扉を開けてもらえる。言い換えれば、なんじ身なりを整えた後に心を鎮めておごそかに祈りを捧げよさすればふたつの扉は開かれん、であります。RPG風に言ったのはドラマチックだと思ったからです。ドラマチックなのか。
いずれにせよ、めちゃくちゃ入りにくい。
ガラス扉の横のインターホンを押さないといけない。
店の前をさんざん行ったり来たりした挙句に時間切れで引き下がったあの日。ショーケース越しに店内を覗き込んだら店員と目が合ってしまい、そそくさと逃げ出したあの日。
最終的には、乳飲み子を乗せたベビーカーと一緒でやっとのこさ入れました。ひとりじゃない、それが僕の背中を押してくれたんだ。息子よ、キミはおとうさんに勇気を与えてくれたのだよ!
まあ、インターホンを押しただけなんだけどね、パンフレットを貰ってお店を出る時、僕の背筋はいつになくピンと伸びていて、自分のことが少しだけ好きになれたんだ。これが、自己肯定感…!
ということで、日本の時計屋さんもドア二重にしたらいいと思いますよ。店内に入るだけでドラマが生まれます。
今日はペキニエ クオーツクロノグラフ


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