今更ですけど、ロイヤルオーク、欲しかったですねえ。

僕の記憶ですけど、10年くらい前まで年式の古いロイヤルオーククオーツ不動品はオークションで20万円を下回るくらいで売っていた。僕は、当時人気がなかったと思われるタンタルとのコンビモデルを狙ってネットと上野を徘徊していた時期があります。

でも、当時のフレッシュで浅はかだった僕は、1本20万円の時計よりも5万円の時計3本買ってから江東区門前仲町のキャバクラでぱあっとやっちゃったほうが満足度が高い、と判断してしまったのでした。ああー

今じゃその辺の不人気だったモデルも目の玉飛び出る値段になっちゃってますよね。100万円なんてかるーく超えてるんだもの。ああん昔は良かったわ…と昼間の薄い月を見上げるしかない。はふう、とわたしは物憂げにため息をひとつこぼし、爪の甘皮をうじうじと千切ったのであった。

ちょっと待ったー!腕時計メーカーはオーデマピゲだけじゃないのだ。他を探せばいいじゃないか。

いやね、僕が申し上げたいのはスーパーコピーがあるじゃないかということではありません。老舗から新興メーカーまで軒並み出しちゃったラグスポ風時計で妥協したら良いということでもないし、ブローバさんのロイヤルオークはジェンタ氏がオーデマピゲに移籍する前にデザインしたから正当ですよと言いたいわけでもない。

さあみなさん目を閉じて。おおきく息を吸って。想像してください。あなたは真面目な腕時計メーカーさんの真面目なデザイナー。真面目にああでもないこうでもないとモノ作りをした結果、たまたまロイヤルオーク的な面影を纏った時計ができちゃった

そんなバッカーナ!、と鼻で笑った貴方。プールの中にバラバラの部品を放り込んでぐるぐるかき混ぜてるうちに腕時計が組み上がる確率は10の4乗万分の1、と僕は昔ネットで見ました。つまり可能性はゼロじゃないってことですよ。でもそれと比べたらたまたまロイヤルオークに似ちゃう可能性はもっと高い。でしょ?可能性めちゃめちゃ高い。ね、わかるだろう?

ホラ、ある人は西に向かって歩き出しある人は北に向かって歩き出した、でもなんやかんやあってたまたま同じ場所に辿り着くこと、ありますよね。えキミも鳥貴族来たの、みたいな。僕は千葉の浦安に住んでいたときにたまたま新橋ガード下の餃子の王将に行ったらカウンターで炒飯食べている弟に出くわした経験がありますもん。ムッシャムシャであった。そもそも文字は世界四大文明で自然発生的にそれぞれ発明されたんじゃなかったっけ。なにしろ車輪の再発明なんて慣用句もあるわけだし、既にあるものを知らずに新発明しちゃう事態はそこいらで起きているんでしょう。小林亜星氏とか古畑任三郎のテーマ曲とか、時には真っ黒なものもあるけれど、まあ、とにかく世の中にはそういうことも起こるのだ!

さて、みなさんぐうの音も出ないほど黙っちゃったはずなので話を前に進めましょう。真面目な腕時計メーカーさんと言えば?人によって解釈はそれぞれでしょうけど、セイコーさんとシチズンさんを選んでもさほど異論はでてこないと想像します。

ということで、探してみようじゃないか!真面目なセイコーさんとシチズンさんが真面目にモノ作りした結果、たまたまロイヤルオークに似てしまった腕時計たちを。ロイヤルオークの面影を纏いしモノたちを。

たまたまロイヤルオークの面影を纏ってしまった(※個人の想像です)腕時計5選


1. ドルチェSADZ073


セイコードルチェ。王道3針からごちゃごちゃのクロノグラフまで幅広く展開されている。

でも、ドルチェといえばドレスウォッチのSACM171やSACM150が定番なんですかね。浅はかなわたくしは「ドルチェ」というブランド名の響きに引っかかって全然興味なかったんです。そんなスイートなブランド名が文字盤に書いてあるのはいかがなものかなあって。でも、今回ざっと眺めていたところ、SACM150をはじめとしてDOLCEのロゴが付いていないものないくつかある。そんなバカな…!ドルチェ、アンド、バッカーナ…!

そんなドルチェですけど、SACM150のことは一旦忘れて、↓のSADZ073をご覧ください。

FullSizeRender
8角形ベゼル!やりおったな!(画像は高山質店さんの商品ページから)

おうおうおうやりおったな!、と色めき立った方もいらっしゃるかもしれない。あのドルチェが?バッカーナ!、と立ち上がった方もいらっしゃるかもしれない。でも落ち着いて。席に戻ってください。

こちらドルチェ30周年記念モデルとして、2010年に発売されたもの。当時はまだロイヤルオークの人気も値段も今と比べればたいしたことなかった。すなわち敢えて似せようとしていなかったはず(知りませんけど)。だからたまたま似てしまっただけのはず(知りませんけど)。なにより八角形だけどエッジが立っていないしね、露骨ではない。

白文字盤もあります。


FullSizeRender
(画像はYahoo!ショッピングの商品ページから)

白文字盤のSADZ071の方はいかにもソーラーな文字盤なので、個人的には黒文字盤の方が好みです。



2. ブライツ SAGZ001


FullSizeRender
​(画像はヨドバシカメラから)

ブライツで12角形ベゼルはたくさんあります。

ブライツが始まったのは2000年くらいで、初期はクッションケースや12角形ベゼルだったような。いつの間にかBロゴが消え、フェニックスやらアナンタやらなんだかおしゃれなシリーズ名を冠して高級路線に進もうとしたがうまくいかなかった(*個人の感想です)。日ハム時代の大谷翔平氏がイメージキャラクターだった時期もありましたよね。今は、ごちゃごちゃっとしたクロノグラフばかりであんまり尖ったものがない印象です。

要するに言いたいのは、僕は12角形時代のブライツが好きだったってことだ!


FullSizeRender

こちらSAGZ007はベゼルに都市名が刻んであるワールドタイム。ベゼルも黒いしロイヤルオーク成分はあんまりないですけど、めちゃカッコいいのよね。そのうち買おうと思っています。

FullSizeRender
​(画像は価格コムから)

アラビア数字インデックスのSAGZ003もあって、こちらも渋いのよねえ。

FullSizeRender

バーインデックスだとロイヤルオークの面影がふんわり立ちのぼってきませんか。

ちなみに僕はBロゴなしのバーインデックス、文字盤中央に丸く縁取り(なんと呼ぶのかわかりません)が入っているモデル・SAGZ035を持ってます。こちらは文字盤中央の丸い縁取りのせいでロイヤルオーク成分はかなり薄め。

ところで個人の感想ですが、セイコーさんにはradio wave controlとSOLARって文字盤に書かないで欲しい。この時代にそんな威張ってアピールすること?、って毎回首を傾げています。フォントまで変えて自慢してくるけど、もはや特段のアピールポイントじゃないでしょ。でも僕は受け入れるよ。だってダイバーシティの時代だから。

3. グランドセイコー 8J56-8000

FullSizeRender
​(画像は高山質店商品ページから)

わたくし好きでよく着用しているグランドセイコー 8J56-8010とおなじで、12角形ベゼルが特徴のもの。

8010よりもバーインデックスも針もビシッと太く、ステンレスベルト仕様。よりスポーティ。ただ、ベゼルが黒いのでロイヤルオーク成分はさほど濃くないです。

FullSizeRender
8010はたしか革ベルトしかない。さらにクリーム色文字盤に細いバーインデックスだからドレス感が強い。

この辺り、1990年代から2000年にかけて製造されていたはずだから、こちらも現在のロイヤルオーク人気に乗っかったものではありません。たまたま似ちゃったんだろうね!きっと、人間工学とかなんとかの結果で。


4. セイコー シルバーウェーブ

FullSizeRender
(画像はオークフォンから)


たしか1970年代のオールドクオーツ。こちら製造期間を僕は知らないんですが、初代ロイヤルオークと同時期くらいですかね。

なのできっと影響受けてるんでしょうけどああいうテイストは当時の流行だったみたいだから特別にロイヤルオークを意識したというわけじゃないと勝手に想像しています。それに、10角形ベゼルがケースに対して小さいせいかさほどロイヤルオークの面影は感じ取れない。そもそも10角形て珍しいですよね。コンビモデルだとロイヤルオークというよりカルティエのサントスオクタゴンっぽい印象。

オークションでもあんまり見かけなかったので、かなりレアだと思います。

FullSizeRender
僕はわー見つけた、とパクッと飛び付いたらレディースモデルでした。

僕はレディースモデルを買ってしまった。確かケース径28mmくらいだったので無理だとは思うんですが、最近の小径ブームの下ではワンチャンいけるかもしれない。ガラ箱のどこかで眠っているはずなので帰国したら探してみようと思っています。

FullSizeRender
いや、さすがに無理だね!

5. シチズンコレクションBM6661

FullSizeRender
​(画像はYahoo!ショッピング商品ページから)


こちらは現行品ですが、シチズンさんはあんまり見当たらないのと露骨な感じがしなかったので。

FullSizeRender
12角形感、あんまり伝わらないですよね

12角形ベゼルですが、ベゼルが細いのとエッジが立っていないのとでロイヤルオーク成分はあんまり香りません。ケースとブレスが一体化しているので、その点は他を一方リードしている。あと、エコドライブだけど、エコドライブって文字盤に書いてないのが好印象。



以上、真面目な腕時計メーカーであるセイコーさんとシチズンさんが作った、たまたまロイヤルオークと面影が重なる時計5選、でした。うんうん、明確に寄せようとしていないから、たまたま似ちゃったんだろうね!多角形ベゼルを持つ3針を選んだだけのような気もしますが。

最後にロイヤルオークの写真載せときます。

FullSizeRender
そういえばこんなんだっけ、、(画像はオーデマピゲHPから)

上のやつどれも全然違うやん!、ロイヤルオークの面影なんかないやん!、と思われた方。受け止め方は人によって異なるのですよ。そう、いまあなたのダイバーシティが試されているのだ。


にほんブログ村 ファッションブログ 腕時計へ
にほんブログ村

時計ランキング