突然ですが、パネライファンの呼び名と言えば、パネリスティですよね。
ではオメガというかスピードマスターのファンと言えば?スピマス野郎、ですよね。いや、あれは個人の方のサイトなんでしたっけ。
続いて、モーリスラクロアファンと言えば、モーリスラクロアクラブジャパン。民間のファンクラブが公式に認められた稀有な例なんですよね。
ブランド公式のメンバーサロンとしては、雲上以外ではブライトリングのクラブブライトリングやらタグホイヤーのエドワードクラブ(エドワードクラブはマイ・タグホイヤーに変わった?)あたりが思い浮かびます。
では、ボームアンドメルシエは?少なくとも公式メンバーサロンみたいなの聞いたことないんですけど、あるの?私設のファンクラブみたいなのも寡聞にしてわたくし知りませんでした。
なんでこんな話を持ち出したのかと言いますと、最近手持ちの時計を振り返っていたところ、結構ボームアンドメルシエの時計を手にしてきたことに気が付きまして。

今日はボームアンドメルシエの話をさせていただきます。
僕がこれまでに入手してきたボームアンドメルシエの時計は以下でした。
1.リビエラGMT
残飯みたい?アメリカのフードコートの定番パンダエクスプレスとボームアンドメルシエ。2. ハンプトンGMT
過去にブログに挙げた写真、腕時計だけじゃなくて食べ物やら風景と一緒に写っていたら記憶が蘇りますね。時計だけだとなんのこっちゃになってしまう。
3. リビエラクロノグラフ
本ブログの写真はほとんどが通勤中のリストショットだったので、おじさんのお腹周りと腕と腕時計、の構図。このブログ、もしかして需要なかったんじゃあ…?
4. リビエラダイバーズクオーツ
九州じゃんがらラーメン、トマト風味の辛いペーストが入ったものが好きです。チャーシューをつまみにビールを飲むのも好きです。じゅるり…5. ハンプトンデュアルタイム
カッコいい写真を撮りたくて、出張でどこかのホテルに泊まった際にその辺にあった雑誌を下に敷きました。
6. ケープランド3針
買ってすぐにカレンダーに不具合があり、販売店の質屋に連絡したら返品してくださいと言われたんでした。修理してくれれば良かったのに。なので、写真が残っていませんでした。
その後は質屋のサイトに再登場しなかったので店舗で売れちゃったんでしょう。何度か買い直そうとしたんですけど、最初に買ったのが安かったもんだから結局買いそびれてしまった。
評判の良かったテレメーターのフライバッククロノグラフではなく、昔のボテっと丸い感じの3針。
7. ハンプトン3針
フォントが気に入って購入。弟の家に預かってもらっている。
とまあこんな感じで、わたしが手にしてきたボームアンドメルシエは以上の合計7本。手元に残っているのは5本ですけど。
節操なく見境なく考えもなくあれこれ目移りした結果としてたくさん時計を買ってきた身ではありますが、いちブランドで7本というのは、手持ちの中で一番多いような気がする※。
つまり、おれはどちらかと言えばボームアンドメルシエファンだったのだ…!なんと…そうだったのか…
なので、今後、もしも雑誌クロノスやら時計ビギンやらホディンキーあたりから好きなブランドをインタビューされることがあったら、ぼくボームアンドメルシエファンです、と言います。きっと言うぞ。
ということで、つい先ほどボームアンドメルシエファンたる自覚を得たわたしは、ボームアンドメルシエのファンサイトを探していた次第。
ここで冒頭の話に繋がるわけです。ボームアンドメルシエのファンクラブ、公式も私設も見当たらないんですけどー。Instagramの方にいけばあるのかな?と思いましたが、香港の方が作っているのが引っ掛かっただけ。おいおい、しかも、過疎ってやがる…!
ああこれではいけない。日本全国各地津々浦々に散らばる一千万のボームアンドメルシエファンを糾合しなければ!わたしは奮い立ちました。まずは呼び名が必要ですよね。ふと思ったんですけど、われわれボームアンドメルシエファンは、たぶん自分でもそうだとは思っていない可能性があります。まず自分たちがなにものであるかを認識しなければならないのだ。
ボームアンドメルシエの時計持っているそこのあなた。あなたはボームアンドメルシエのファンだったんですよ。ボームアンドメルシエファンすなわち名士だったんだよ!おっと、わたしが先走って勝手に命名しましたが、ボームアンドメルシエファンたちの呼び名は、名士、が適切でありましょう。

名士の由来はボームアンドメルシエのブランド名中国語表記です。だって漢字ってカッコいいじゃんね。
パネライにパネリスティあり、モーリスラクロアにモーリスラクロアクラブジャパンあり。そしてボームアンドメルシエに名士あり、と人口に膾炙する日もいつかそのうちきっと来るでしょう。
ところで、名士っておそらくメルシエ部分だけが中国語ブランド名表記として採用されている。あれれ、ボームは?ボームはどこに消えたの?
ボーム兄弟が始めたブランドなのに、中国語にしたときにメルシエ部分だけ取り出して「名士」と命名、残りはきっと忘れちゃったんでしょうな(想像)。そういう微妙に抜けたところも愛おしい…と温かい目で眺めていました。
そういや、思い起こせば数年前、ボームだけ取り出してサステイナブルを切り口として別ブランド化を目論んだけどコケて結局ボームアンドメルシエ内のいちラインですよー、とかやってましたしね。迷走感あるなあ。
IWCやらモンブランよりも前の1980年代からリシュモン傘下に入ったという古参メンバーだけど、リシュモン内での位置付けとしては1番下なんじゃないですかね。製品の価格帯は30万〜50万円くらいのラインナップ…、という記憶がありましたが、ケープランドクロノグラフやらリビエラやら100万円近いのね。。IWCやラルフローレン、モンブランと競合しちゃってるじゃないか。
ただ、他はブランドの顔とも呼べる製品ラインを持っているけど、ボームアンドメルシエにはそういうのがない(個人の感想です)。ブランドの顔であった(と個人的には思っていた)リビエラすら一旦やめちゃったもんね。ラグスポの波に乗り遅れながら慌ててばたばたリビエラを再開させたような印象を持っています。クラシマは地味なわりにサイズが大きいし、クリフトンもハンプトンもケープランドも、デザインがころっころ変わるもんだからブランドの顔とまではいかないのでは。なんとなくの記憶に準拠して素人があれこれ言ってるだけですけど。ケープランドのフライバッククロノグラフは評判良かったのになんで辞めちゃったんだろう。そういえばクラシマからも一時帰国ケープランドとそっくりなテレメーター付きのクロノグラフが出てたけど、あれもなくなっちゃった。
でも、そういう迷走して頼りないところも引っくるめて、ぼくたちはボームアンドメルシエファンを自覚して自称していこうじゃありませんか、みなさん。
今日はボームアンドメルシエ リビエラダイバーズクオーツ
まあ、ボームアンドメルシエファンを自称するだけで特に何かをしようという気持ちはありませんけど。ハンプトンあたりのケースが縦長に伸びたり縮んだり横にぐわんと広がったりした迷走の系譜を並べて眺めながら酒を飲みたい気持ちがあるくらい。
要するにおもしろがってるだけなのでね、ボームアンドメルシエガチ恋勢の方がいらっしゃったらすいません。
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