先日楽天市場のちょっとおもしろい時計屋さんこと加坪屋さんから届いたメールマガジンで見かけた、テクノスのシャネルJ12風。


販売ページを開いてみて、わたしは目を疑いました。え、これって、まさか…!

クイズ・テクノス2025

テクノスさんが展開する多彩な腕時計。それらの元になったモデルを想像してください。当たったキミは腕時計博士だ!、という記事を2019年に本ブログに投稿しました。当たったからと言って何もなかったんですけどね。


ところで、2025年現在、世間ではしきりにアップデートなる言葉が叫ばれて久しい。そのビッグなウェーブに乗る格好で、わたしもクイズ・テクノスをアップデートさせていただきます。

おっと、クイズに入る前に、おさらいをしましょうね。2019年から2025年にかけて、いろんなことが起きました。コロナ禍に始まり、東京オリンピック、パリオリンピック。どこかでサッカーのワールドカップもやっていたような。アメリカ大統領はトランプ→バイデン→トランプと変遷しました。東京のマンション相場はうなぎのぼりで今や市井のサラリーマンには手が届かなくなってしまった。パワーカップルだの世帯収入増えただのなんだの言いますけど、単に夫婦共にフルタイムで働かないと生活できなくなったってだけですからね。そして腕時計の価格上昇ですよ。

まずは、ロレックスのサブマリーナノンデイト。2019年の定価は76.6万円(型番114060)。2025年は140万円(型番124060)。倍じゃん。

シャネルJ12も当然値上がりしている。たぶん一番ベーシックなH5697を例にとると、2019年69.5万円。2025年の定価は130万円。倍じゃん!

翻って、ぼくらのテクノスですよ。2019年当時と比べて値段はどう変わったのか?それを当てるのがクイズ・テクノス2025、であります。

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では早速行きましょう。まずは1問目。わたしが本クイズをやらねばと使命感に目覚めたシャネルJ12風から。

1. シャネルJ12風

2019年にわたくしがスクリーンショットしていたAmazonの販売ページをご覧ください。1.1万円。

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1.1万円。セラミックがブレスの中駒だけというのもダサさに拍車をかけていたなあー。

さあ、これが2025年11月現在、いくらになっているのでしょうか!?これがみなさんへのクエスチョンです。

答えは楽天市場の加坪屋さんの販売ページから↓。
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ドドーン!1.3万円。

2019年1.1万円→2025年1.3万円。え、誤差じゃん。誤差の範囲じゃん。なんなら加坪屋さんも認めるように質感が改善しているのだ。実質値下げじゃん!Amazonだと1.0万円のもありましたよ。ソーラーのものは1.6万円とちょっと高かったけれど。無風!圧倒的無風!

繰り返しますがこの6年、マンション相場も株価も腕時計価格もスカイロケットに例えられるごとく上がりました。その吹き荒れる嵐に舞い踊る木の葉のように、僕たちはスーパーの特売とコンビニの一個買ったら一個無料クーポンが貰えるキャンペーンをめざしてあっちへふらふらこっちへふらふら。今日も途方に暮れているのだ。

そんな吹き荒れる値上げの嵐に翻弄される僕らに手を差し伸べてくれるのは、誰ですか。会社でしたか?違う。役所ですか?違う。自民党ですか?違う。維新?国民民主党?公明党?立憲民主党?参政党?違う違う違う違う!ちーがーうーだろー!

今こそわたしたちは認識しなければならない。僕たちに真に寄り添ってくれていたのは誰だったのか。2019年から6年経ちましたが、前述のシャネルJ12風テクノスの価格は6年前から変わっていない。ですよね?ということは、そう、テクノスこそが物価上昇に悩める僕らの救世主だったのであります。

前置きが長くなりました。次にいきましょう。巻いていこう!(腕時計だけに)

2. デイトナ風

2019年当時は、1.0万円。
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本ブログのスクリーンショットですいません。

2025年はこちら↓。いくらだと思いますか?みなさん、回答の準備はよろしいでしょうか。

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じゃーん。1.2万円。

1.0万円→1.2万円。ふーん。まあ、誤差じゃん!

3.エクスプローラー1風

続いても、ど定番のエクスプローラー1風。2019年は、1.1万円。

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そういえば、こういう風にアマゾンの商品ページのスクリーンショットを貼り付けるとAmazonアソシエイツの審査に落ちます。みなさんお気を付けください。


で、2025年↓おんなじ写真かと思いましたが、微妙に違いますな。ロレックスのエクスプローラー1に起きていたモデルチェンジの変遷、がテクノスにも起きていたのだ。歴史は繰り返すのじゃよ…、したり顔で頷くテクノス社長(架空)の顔が目に浮かびます。
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でました!1.1万円!

1.1万円→1.1万円。テクノスさんはこの6年間の物価上昇を弛まぬ企業努力によってすべて吸収しているんであります(たぶん)。「本製品を手に取っていただいたときのお客様の笑顔が我が社にとってなによりの報酬なんであります」ボロボロの旋盤工場を背景に、つぎはぎだらけの作業服をまとって微笑むテクノス社長の姿が目に浮かびます。社長…!

4. デイトジャスト風

2019年、1.0万円。

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さあ、2025年の価格はいかに!ところで2019年のスクリーンショットはデイデイト、2025年はデイトのみ。比較の対象が違う、とか目くじら立てる人は本ブログを読まないと思うので大丈夫だよね。

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1.1万円!

おーっと1.0万円から1.1万円への微増だあ!流行りのアイスブルー代はさすがのテクノスも吸収しきれなかったか。

5. ヨットマスター風

2019年は1.1万円。

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さあ、2025年はどうだ!

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1.3万円!

1.1万円→1.3万円。でもホラ、2025年のはコンビだからさ。メッキ代考えたら実質値段下がってるみたいなもんでしょ。

6. ロイヤルオーク風

2019年は1.3万円。
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2025年は…?ドゥルドゥルドゥルドゥル〜。

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1.3万円!アルジャーノンには花束を、そしてロイヤルオークにもティファニーブルーを、とはよく言ったものです(言ってない)。

1.3万円→1.3万円。子供達が寝静まった深夜、自宅の居間には、ちゃぶ台に並んだ腕時計をスルドイ目付きで一本一本検品しながら箱に入れていくテクノス社長の姿がありました。「暖房?はははガス代も高くなっちゃったからねえ、ウチはこれで充分ですよ」そう言って綿入りのちゃんちゃんこを示すテクノス社長の指先は赤切れと霜焼けでパンパンに張り詰めていました。社長…!

7. ウブロ風

ウブロは特定のモデルをパクった、ってのはなくて、ウブロの概念みたいな感じで作っておられますね。

2019年は、1.0万円。

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そして2025年は…!
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なんと、0.8万円!まさか、値下げしとる…!

1.0万円→0.8万円。文字盤をスケルトン化したにも関わらずの値下げ。「へへへ、妻子はね、こんな生活もう我慢できひん、アンタにはもう着いていけません言うてね、出て行ってもうてん」そうやって力なく笑うテクノス社長の目元には確かに涙が光っていた。しゃ、社長ー!


8. フランクミュラー風

2019年は、1.0万円。

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そして2025年は…?こちらもフランクミュラーの概念をパクったみたいな感じなので、同じモデルではないけどまあいいでしょ。

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これも1.0万円だあー!

1.0万円→1.0万円、据え置きだあー。フランクミュラー、オリジナルを見かける機会がめっきり減ってきた気がします(偏見)。このままじゃ、フランクミュラー?えーとロベルトカヴァリのデザイナーでしたっけ?なんて心無いこと言い出す輩が湧いてくるのではないか。わたし心配です。

そんな世間の流れに逆行しつつ、テクノスさんは今でもちゃんとフランクミュラーをパクっておられます。「これまでたんまり稼がせていただきましたんでのう、みなが忘れてもわしらはフランクはんのこと忘れませんでえ。わしらができるせめてもの恩返しってやつでさあ」文字盤にTのアプライドロゴを貼り付ける手を休めることなく、テクノス社長は力強く頷いてみせたのでした。しゃ、社長ー!

9. ノーチラス風

2019年は、1.0万円。
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さあ、2025年はいかに?オールゴールドからオールブラックになってますけど、まあどっちもメッキだろうからおんなじようなもんでしょ。あんまり気にしないでください。


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1.0万円!


1.0万円→1.0万円。ぐっはー!そして宣材写真にもかかわらずベルトは相変わらずガタガタである。「それはのう…、ホラ、写真だとソックリじゃろ?だからノーチラスと間違えないように、わざとガタガタにしとるんじゃよ」テクノス社長は語り始めました。

むかしむかし、あるところに父の日のプレゼントを探す子供がおったそうな。その子供がAmazonのページを開くと目に飛び込んできたのはテクノス。キレッキレのエッジにビシーと並んだベルト。わああーパパがずっと欲しがっていたパテックのノーチラスだあー、と喜んだ子供はさっそくポチり、父の日を心待ちにしたのじゃ。父の日に、ハイ!パパの欲しがっていたノーチラスだよ!、と手渡したところ、父親はゴソゴソ箱を開いてポイっと。そして一言吐き捨てたそうな。なーんだテクノスか、と。ポロポロと子供の頬を伝う涙…。「それからのことじゃ、イノセントなこどもたちがノーチラスと間違えることがないよう、敢えてベルトをガタガタにして商品ページの写真にしたのじゃよ」。しゃ、社長ー!



まとめ

いかがでしたか。テクノス社長(架空)が家族を犠牲にして爪に火を灯しながら夜なべして作り続けた結果、ぼくたちは2025年のいまも2019年とだいたい同じ価格帯でテクノスを手に取ることができるのです。

Googleの検索バーに「テクノス」と入れてください。こういうワードでよく検索されていますよ、として表示されるのは、「テクノス 恥ずかしい」「テクノス ダサい」と悪口ばかり。みなさん…!テクノス社長(架空)の献身をなんだと思っているのか…!

確かにテクノスはパクっています。でも、テクノスにパクっていただけるかどうかが一流の腕時計メーカーか否かの分水嶺である、炭鉱のカナリヤとはテクノスのことである、と言ったひともいます。まあ、言ったの僕なんですけどね。じゃあ誰も言ってないのと同じだな。

それはそうと、加坪屋さんの商品ページに以下の記載がありました。
現在では、ブラジルの企業が商標を持っており発売はしていますが、日本でのテクノスはブラジルからライセンスを取得して、独自のデザインを日本国内で販売しております。
つまり日本企業がライセンス料を支払いながら製品の企画製造販売やってるってことみたい。すなわちテクノス社長は存在しないってことになります。あー良かった、妻子に逃げられても愚直に時計を作り続けるテクノス社長はいなかったんだ。

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