僕は自他ともに認める時計乞食。おっと特に他人に認められているわけでもないので、自認ですな。こんにちは、時計乞食を自認する者です!

最近いよいよ買えるものが少なくなってきたこともあり、もっぱら革ベルト界隈に手を伸ばしています。みなさまご存知の通り、腕時計ってものはベルトを変えるとガラリと表情を変えるわけでね、シドニィシェルダン「真夜中は別の顔」みたいな。僕は本の内容は知らないんですけど、親の書棚で同書を見かけてその刺激的なタイトルにおんやあこれまあと汗を垂らした記憶があります。

真夜中は別の顔 上
シドニィ シェルダン
2018-06-05


この本、エロではないんだよね。

革ベルトに興味を持ち始めたら当然、まずは新品の革ベルトからとっかかりますよね。バンビにヒルシュ、モレラートにマルマン、カシスにknot、etc。おっと、knotは組紐の引き通しストラップメーカーじゃないんでしたっけ(褒め言葉)。JCペラン、カミーユフォルネ、ジャンルソー、なんて更に高級なブランドも。

でも、革ベルトって結構高いじゃないすか。3000円くらいから始まるけれど、カーフ型押じゃ物足りなくなってくるとお値段はうなぎのぼり。3万円も5万円も、なんなら時計本体買えちゃうくらいまである。

そんなこんなで紆余曲折、AliExpressで安ベルトをあれこれ試してみましたが、やはり値段相応である。まあ、送料込みで150円のベルトだからどんなペラペラで本革を謳いながら指先に伝わる感触はナイロンであってもコスパは良いという評価をつけざるを得ない。でもねえ、わたしゃ革の質が良いものが欲しいわけですよ。豹のようにしなやかにそして優しく受け止めてくれる、そんな革ベルトが欲しいのだ!

で、ピンときました。改めて申し上げますが、僕は常日頃から割安な時計を探し求める男。したがって、時計のベルトについても、もともと時計に着いていたものを洗って使うことも割とあります。それが知らない脂ぎったおじさんの腕にしたたるくさい汗を吸ったものであったとしても、ざざっと洗って使ってきました。一日お仕事がんばったおじさんの、すっぱ臭いおじさんの身体からポタポタしみでたおじさんのドモホルンリンクル汁をひたひたに吸った革ベルトを…!そう考えたら嫌になってきたな。

気持ちが萎えてきましたが、わたしがインターネットのこの場をお借りして申し上げたかったのは、そもそも中古の革ベルトを買って使ってもいいんじゃないか?、ということです。

そこで思い当たったのは、アップルウォッチ用の革ベルト。アップルウォッチユーザーは時計やその周辺を消耗品としか見てないし、新しいモデルがでたらすぐ乗り換える尻軽連中でしょ。だから市場にほぼ新品みたいなのがお安く出てたりするんじゃないか?そんな仮説を胸に抱いて覗いてみました。が、……意外と高い。

まあ、中には安いものもあります。が、もうゴミのようにボロボロ。まるでゴミのようで。たしかに、アップルウォッチユーザーは時計への扱いも粗くて雑。毎日おんなじ時計つけ続けるし、そもそもシャワーの時も夜寝るときもつけっぱなしでしょ?そんな過酷な環境下で酷使された革ベルトはダメージも大きい。さもありなん。ただ、わたしはピンときました。ここだ!、と。ブルーオーシャンここにあり、ぼくたちの青い鳥はここにいたんだね、と。

少し長くなってきました。が、説明しますね。

まず、アップルウォッチ用革ベルトは、普通の革ベルトに金属製アダプターがあらかじめセットされているだけです。

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ラバーベルトはアダプターと一体化しているのでご注意下さい。

なので、アダプターを取っ払えば普通の腕時計ベルトになります。

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バーン。

このネジが特殊な形状なので注意してください。星形とか五溝とかペンタローブと呼ばれています。



この0.9mmがフィットます。ワンポイントアドバイスですが、横着して安いアップルウォッチアダプターに付属してきたドライバーを使うと、失敗しますよ。わたしはやらかしました。

それから、尾錠を外す。

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普通のバネ棒外しで外せます。

ちょっと凝ったカッコいい尾錠。ただ、ぼくたちエルメスの時計なんか高尚なもの持っていないわけじゃないですか?じゃあ尾錠は売ってしまおう。どうやら数千円で売れるようなので、4000円で売れたらベルト代の元は取れます。

そして最後にベルトを洗います。いちおう革専用のレザーソープを使っています。スポンジを湿らせて泡立て、ゴッシゴシのゴッシゴシである。最後は水ですすぎ、タオルで拭いてから乾かす。




他のメーカーも色々出しているので、もっと良いものがあるかもしれない。洗った後にちょっと張った感じになります。

columbus ミンクオイル 45g
columbus(コロンブス)
2022-09-30



ある程度乾いたら、ミンクオイルを塗っています。これが適切かどうかはわかりません。素人が勘でやってますので、みなさまにおかれましてはしっかり調べてくださいな。

これで、シミが消えるまではいかないですけど、気分的にはまあギリギリ付けてもいいか…、という感じにはなります。

まあ、エルメスですし。もとがすごくいい革だもんね。ヨーロッパ人の乗馬のお尻に敷かれても平気なんだったら、がっしゃがしゃに洗うくらい全然平気っしょ。こうして洗ったベルトを、わたくし自分の時計に着用している。

つまりこうです。

エルメスの尾錠付きアップルウォッチ用ベルト(5000円) - 尾錠売却(3000〜5000円) - アップルウォッチアダプター売却(数百円)  = エルメス製のボロベルト。

どうですか?エルメス製のボロベルトをほぼ無料で手に入れるこの方程式。エルメス製のボロベルトを補修して自分で使えるのですよ。

今日はロンジン スピリット

今日はちょっと悩みました。僕がこのナイスなアイディア思い付いたのはつい先週のことで、とりあえず5000円くらいまでの出品を何本か買って挑戦したところ。このビッグなビジネスチャンスをみなさまに開示して良いのだろうか。わたしは悩みました。が、みなさまの笑顔が僕にとってのプレゼントみたいなもんだからさ。パワーリザーブみたいなもんだからさ。

ただ、モノによってはアダプターの星型ネジが固くて回らないんですよね。そして一個やらかしてしまった。ぐうううう

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