わたしたちは腕時計をたくさん買ってしまう業を背負っている。人間だもの。でも買った時計を売る未来なんて遠い先のことは神ならぬ僕たちには見通せない。人間だもの!だからリセールバリューのことなんて気にしないもんね、というスタンスでやってきました。

そうだ、腕時計投資家なんてものは円高だったころの神話であり、いまやSNSの中にしか棲んでいない非実在青少年的存在であり、何らかのステマなのである。そもそも趣味ごとにお金の話なんて不純なのである!したがって、将来相場が上がりそうかどうかを腕時計選定の要素に組み込むのは良くない。良くないぞ…!とわたしは言い聞かせてきました。

が、しばらく前に斜め読みした以下のネットニュースが脳裏にチラつき続いてまして。

「ルイ・ヴィトン」が腕時計“タンブール”の新作を9月に発売 ウオッチの高級路線化で現行モデルの約80%を廃番に

つーかまだ高級ではなかったんかい、と僕は首を傾げました。記事中にはアルノー家の御曹司ジャン・アルノー氏の発言が引用されています。
現在「ルイ・ヴィトン」のウオッチを買い求めるのは、腕時計をファッションアクセサリーとして購入する顧客と、熱心な腕時計コレクターに大別できるという。高価格化によって前者の顧客層を失う可能性もあるが、それは覚悟していると同氏は説明する。

ほうほう、アルノー氏はルイ・ヴィトンの腕時計ビジネスをテコ入れして、ラインナップを大きく刷新。既に現行モデルの8割方が廃盤決まっている。現行モデルの価格は平均で60万円台のところ、新しいラインナップは価格帯が300万円台なのだという。なんと、ここは60万円が高級とされない世界線だったのか。どうやら僕はとんだ常識改変世界に紛れ込んでしまったみたいだ。

正直に申し上げて、わたくしこれまでルイ・ヴィトンさんのタンブールを狙っていたことはない。現行ラインナップがどんなものか、ろくに調べたこともない。2000年代に時計界に進出して頑張っておられるみたいだけどルイ・ヴィトンなんておしゃれですごいブランド僕には縁がなさそうなので視界に入っていなかった。

が、当該ニュースを拝見して以来むくむくと頭をもたげてきた思いがありまして。タンブール、今なら中古市場で10万円ちょっとくらいから手が届くんですよ。ボーイズサイズのクオーツなら数万円というのもある。でも、将来的には新ラインナップの定価に引きずられる恰好で相場がギュイーンと上がっちゃうのではなかろうか。欲しくなってからでは遅いのじゃよ。

そんなわけで、そもそもタンブールにはどんなラインナップがあるのかを調べていました。

そこでわたくしの目を引いたのがデジアナのQ118F。

記事中のアルノー氏発言は以下の通りなので、きっとルイ・ヴィトンさん今後は機械式に注力していくと想像します。クオーツのデジアナなんてきっとタンブールの歴史の中で異端になっていくのでは。いいじゃないか。ぼく、そういうの、好きです!
同氏は、「最近は(大量に)消費することより、クラフツマンシップを尊ぶようになってきている。腕時計を10本購入する代わりに、たった1本の、しかしとてつもなく素晴らしい品を手に入れたいと考える人が増えており、そうした意味でも当ブランドの戦略は時代の動きとマッチしている」と分析した。
話は横道に逸れますが、わたくし、本ブログを通じて、100万円の時計1本買うよりも30万円の時計3本と10万円分ぱあっと飲みに行く方が効用が大きい、と言い続けてきました。そうか、おれは時代の動きに取り残されていたのだな。道理で若い社員と話が合わないと思った。

ということでわたくし、この数日、タンブールのデジアナを眺めてます。リセールは頭の外にあるものの、将来の相場が上がりそうだから今のうちに買っておく、というのは我ながら充分に動機が不純。さあ変節を笑いたくば笑え。その拾った石を投げるがいい。

そんな気になるタンブールのデジアナなんですけど、中古ショップだと10万円台半ばてとこですかね。オークションやフリマでは10万円を下回るお値段で落札されているのも見かけたので、10万円を切ったらお買い得と認識したらいいのかなん。ふむふむ。

一方で、ルイ・ヴィトンて贋物がたくさん出回ってそうな印象があって怖いですよね。僕は真贋判定なんかできっこないので、10万円台中盤まで覚悟して質屋出品のものを狙うか。。でもデジアナなんて一般ウケしなさそうだし、贋物作るにあたってはアナログクオーツは当然3針機械式よりもムーブメントのコストが高くつきそうだから割に合わなさそう気もするんだよね。デジアナであれば贋物の警戒しなくていいんじゃないかな。でも、、うううわからん。

今日はセイコー ドルチェ SADZ073


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