こんにちは。手持ちの時計は150本以上、毎日異なる腕時計を相棒にサラリーマン生活を送り、12年間ブログに書き綴ってきたhaochioichiです。

「40代のサラリーマンが着ける腕時計」と聞くと、多くの人がロレックスのサブマリーナーやオメガのスピードマスター、あるいは現行のタグホイヤー・カレラといった「現行の高級時計」を思い浮かべるかもしれません。
しかし今、目の肥えた時計好きの間で、静かに、しかし確実に熱い視線を集めているジャンルがあります。

それが、1980年代〜2000年代初頭の「ネオヴィンテージ(レトロホイヤー)」です。ちょっと紹介させてください。

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わたしの手元にあるレトロ・ホイヤーはこの5本。

レトロホイヤーとは?

公式に定義があるわけではないので異論はあると思いますが、1980年代〜2000年代初頭のタグホイヤー(特にクオーツ)を「レトロホイヤー」として進めさせていただきます。

たぶん、40代半ば〜50代の方なら「うわ、懐かしい!親父が着けてた」「学生時代、憧れたなぁ」となる、絶妙なラインですよね。漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の第3部スターダストクルセイダーズの空条承太郎が着けていたものも今じゃばっちりレトロホイヤーでしょう。

代表的なレトロホイヤーをいくつかタグホイヤー公式から写真をお借りします。

「S/el(セル)」
レトロホイヤーと言ったらこれだと思います。S/el。
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なんだそのスラッシュは!、と思いますよね。これは「スポーツ/エレガンス」の頭文字を取ったもの。

スポーティさとエレガントさ、相容れないと思われてきた2つの概念が合わさって生まれた!、的なコレクションだと理解しています。冷静と情熱の間、みたいな。違うか。ステイタスよりスタイル、ラグジュアリーではなくスマート、みたいな。違うか。それはシチズンの旧シリーズ8のコンセプトだから違うな!

人間工学に基づいてデザインされたという、ぐねぐねブレスレットが特徴。後のリンクである。

「プロフェッショナルシリーズ」
それから、ダイバーズウォッチとして生を受けた、プロフェッショナル1000、1500、2000、3000、5000、6000シリーズ。

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このプロフェッショナルシリーズのダイバーズが、後のアクアレーサーである。

そう、わたしが思うレトロホイヤーとは、現行ラインナップへと繋がる系譜になっているのもポイント。歴史好きな方は大好物ですよね?「後の◯◯である」のフレーズ。「…この泣き虫な少年こそが、後の征夷大将軍徳川家康である」みたいな。僕も語られたいもんね。「…1日のPV数わずか50と冴えないそのブログが、後のホディンキーである」みたいな!

「フォーミュラ1 シリーズ」
最後に、1986年に登場して一世を風靡した、フォーミュラ1。


これも現在はと繋がっています。後のフォーミュラ1である。おっと、フォーミュラ1 はフォーミュラ1 のままなのね。君は君のままに!ミスチルか。


この辺がいわゆるレトロホイヤーだと思います。他にも、流線型のキリウムやタイガーウッズ氏とコラボしたゴルフなんかも90年代〜2000年代初めにありましたが、系譜が現行に繋がっていないと思いますので除きました。

当時のエッジの効いたデザイン、少し小ぶりなサイズ感、そして何より現行品にはない「気負わずに使える”道具感”」。ちょっと良いG-SHOCK的な、肩に力が入らないのもポイントが高い。

今回は、私が日常的に愛用している5つのレトロホイヤー(クォーツモデル)の魅力と、気になる資産価値、故障への不安との戦い、を徹底レビューします。

わたしが愛用する5つのレトロホイヤーたち

私がデスクワークから週末の公園、そして旅行先まで、ガシガシ使い倒しているお気に入りの5本がこちらです。


レトロホイヤーに当てはまるモデルはたくさんあるので僕もカバーしきれているわけではありません。そしてとにかくバラエティ豊かなので、一括りにするのは難しい。共通するのは、サイズ感でしょうか。現行の42mm超えのデカ厚時計にはない、3738mm以下の絶妙な小ぶり感が本当に腕に馴染みます。


1. フォーミュラ1クロノグラフ


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ベルトは千切れたので社外品に交換済みです。


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ときどき、クオーツはチクッチクッという針運びがキライだ、とおっしゃる方がいます。が、そういう時はクロノグラフを選びましょう。スモールセカンドは針も短いので揺れは目立ちません。そもそもインダイヤルちいさいですから。


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これは2008年くらいに購入。新品で8万円くらいだったような記憶です。最近のフォーミュラ1 はケースもビシッとエッジが立っていてサテンとポリッシュの磨き分けもされるなどだいぶ変わりました。


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高級感はないかもですが、インダイヤルは段差あるし、インデックスはアプライドだし、しっかりしていると思います。よほど固い仕事でなければ仕事にプライベートにガシガシ使えます。冠婚葬祭を除けばだいたいいけます。


2.プロフェッショナル1500

プロフェッショナル1500はかなりバリエーションが豊富なのですが、僕が持っているのはスタンダードなダイバーズウォッチスタイル。ケース径36mmの、小ぶりのダイバーズウォッチというのはありそうでないので、おすすめです。

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どうですか。普遍的なダイバーズ顔。

よく見ると個性的なのは、ザラついた表情を出す文字盤。グラナイト文字盤、と呼ばれることもあったと思いますけど、あれはグレーカラーだけだったかもしれない。

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プロフェッショナル1000との違いは、バーインデックスになっていること(プロフェッショナル1000は全てドットインデックス)。あと、たぶん回転ベゼルの幅も違うと思います。

プロフェッショナル1500はベゼル違いもあります。そっちのほうがレトロ感抜群。現行品には見かけることがないゆえに敢えて選んだセミヴィンテージというこだわりを演出できることでしょう。

3. プロフェッショナル2000エクスクルーシブ・タヒチランギロア島限定

続いてプロフェッショナル2000の高級ライン・エクスクルーシブ。1990年代〜2000年代初めにかけて、有名なビーチリゾートとのコラボモデルを出しています。わたしはハワイの海亀のシルエットが文字盤に描いてあるやつが欲しかった。

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ランギロア島は行ったこともなければ、存在をこの時計を入手して知りました。

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ダイビングしたことすらありません。そもそもわたしはろくに泳げないからさ。高校生の時にクロール25mmのテストに引っかかり、夏休み中補習を受けた、苦い記憶があります。

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古い時計なので、小傷が多い。にしてもユニークなベゼルですよね。アバンギャルドを社名に掲げただけのことはあります。

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このベゼル、ドラゴンクエストのロトの紋章に似ている!とずっと思っていたんです。確認したら全然違いました。



4. プロフェッショナル3000

プロフェッショナル3000も、ベゼルが特徴的なモデルです。

勿論コンビモデルだけではなく、ステンレススチールモデルやフルゴールドめっきのモデルもありましたが、わたしはコンビにしました。その方がレトロっぽいから。

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あと、コンビの方がこの特徴的なベゼルが目立つと思ったんです。

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このベゼル、機動戦士ガンダム0083の敵に盗まれた試作2号機っぽくないですか。僕だけですかね。大丈夫ですよ。

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個人的にコンビの時計は苦手だったんですけど、これはコンビの方がステンレスより圧倒的にカッコ良いと思いました。


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しかし、経年でメッキが剥がれてくるのはどうにかなりませんかね。再メッキしてくれる時計修理屋さんって減ってるんですよね。


4. 初期フォーミュラ1


数年前に復刻されましたね、1986年に登場した初期フォーミュラ1。発表された時点ではきゃーかわいい!欲しいわあ!、と世間は湧き立ちました。ちょうどムーンスウォッチが出てしばらくしてからだったから、タグホイヤーもフォーミュラ1 をひっさげて低価格帯で対抗してきたのだろうと思われたのでしょう。もともとが低価格を売りにしてましたもんね。


でもって、いざ発売されたらその定価を見て静まり返りました。僕もですよ。そりゃあ品質はグッと上がってるんでしょうけど、29万円はちょっと…。


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まだオリジナルが大量に市場に出回ってるしね!


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プラスチックベゼルは加水分解でテカテカになっています。まあ、古いから仕方ないよね。


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問題はベルト。オリジナルのはさすがに30〜40年経ってるから劣化してとても使用には耐えられるものはありません。社外品を色々試してますが、しっくりくるものに出会えていない。

1986年当時で定価は3万円台だったと聞きます。今でも稼働品を手に入れようとすると2万円台が相場でしょう。そして僕の記憶に間違いが無ければ、2万円台って相場は過去10年くらい大きく変わっていません。そう考えたらすごくないですか?資産価値。上がることはまずないでしょうけど、高級品じゃなかったものに40年経ってもなおそれなりの値段が付くって。

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エントリークラスだし、タグホイヤーはスポーティさがブランドイメージだから普段使いで酷使されたのか、稼働品と言ってもわりと使用感が強めに出た中古品が多い印象です。



ぶっちゃけ、今から買って「資産価値」はあるの?

念の為ですけど、ロレックスのような「買った時より何倍も高騰する」というような時計ではありません。


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価値高騰?絶対にないです。絶対にだ。

しかし、「価値が落ちにくい」とは言えます。


前述しましたが、オリジナルのフォーミュラ1 クオーツなんて1986年発売時の定価が3万円で、過去10年くらい中古市場で稼働品なら2万円台から取り引きされてます。

プロフェッショナル1500だって、1991年の発売時定価が5万円台、いまでも中古相場は3万円台からです。

プロフェッショナル1500の一部や2000や3000と言った、ベゼルのアバンギャルドさが時代を感じさせるものは人気が落ちる印象はありますが、それでも3万円〜という認識です。


で、僕の記憶ですけど、過去10年くらい相場は大きく変わってません。ずっと低空飛行。それを資産価値と呼ぶのかわかりませんが、中古で買ったら価値は落ちない(落ちにくい)。


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2000年代のフォーミュラ1 クオーツはカラフルなモデルがセカンドウォッチ、サードウォッチに良いんだよねえ


つまり、中古なら大人の趣味としては非常に手頃な価格で手に入ります。それでいて、世界的な「80's・90'sリバイバル」の波、そしてタグホイヤー自身が当時のフォーミュラ1を現代風に復刻したことなどで、当時のオリジナルモデルの価値は見直され始めています。


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私は旅行にはだいたいレトロ・ホイヤーで行っていました。空港の手荷物検査場など取り外す場面もありますし、スーツケースを開け閉めしたり棚に仕舞うときなどカツンとぶつけることも多い。レトロ・ホイヤーなら気を使わない。気を使わない時計はたくさんありますけど、これはホイヤー!とテンションも上げてくれます。


今この価格帯で手に入れておけば、5年、10年使っても価値が大きく下落するリスクは低く、「手放すときもトントン、あるいは少しプラスになる期待ができる」という、サラリーマンのお小遣いにとって非常に優しい優秀な資産と言えます。


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水濡れは…各自の自己責任で。セミヴィンテージともなると防水検査してる個体はまずないと思います。基本は非防水ですよ。

ただし、忘れてはならないのはこれらはクオーツ時計だということです。

【玄人向け】壊れたら終わり?いいえ、中の機械は最悪丸ごと載せ替えることも可能です。


古い時計、特に当時のクォーツ時計(電池式)を買うときに一番怖いのが、「電子回路が寿命を迎えたら、部品がなくて修理拒否されるんじゃないか」という不安ですよね。

ご安心ください。実はこの時代のホイヤーは、「最悪、中身(ムーブメント)を丸ごと載せ替えて復活させる」という荒技が使える時計なのです。

なぜなら、中身は信頼の「ETA社製」や「Ronda社製」の汎用クォーツだから。

例えば、プロフェッショナル1500シリーズや3000シリーズにはETA955.112またはETA955.114が搭載されています。初期のフォーミュラ1 にはETA955.412など。

これらはタグホイヤー専用にゼロから作られた特殊な機械ではなく、当時多くのブランドで使われていた、いわば「世界標準の超ベストセラー機械」です

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汎用ムーブだから安かったんだね!下町のナポレオンこと麦焼酎いちちこと、下町のタグホイヤーことフォーミュラ1 。

正規メーカーサポートで「部品がないため修理不可」と断られたり、高額なコンプリートサービスを提示されたりしても、ETAの汎用ムーブメントであれば修理・交換を請け負ってくれる街の優秀な時計修理専門店さんがいます。

ETA955.414やETA955.112などはすでにディスコンになっていますが、現在でもネットを見るとムーブメント単体で売っていますし、街の時計屋さんでパーツを入手することもできるようです。

いずれ部品が手に入らなくなるとして、ETAの定番ムーブメントなので後継機があるのでそこから部品取りができるような感覚はありますが、規格が変わっているかもしれません。
その場合の対応としては、自分で替えのムーブメントを用意して持ち込めば受けてくれるところ見つかるはずです。そのために外装ボロボロだけど稼働しているものや、当時同じムーブメントを載せていた他社の時計をドナーとして確保しておく、というのもひとつの手です。我が家のガラ箱にもドナー要員は眠っています。

機械式時計のように数万〜十数万円かけてオーバーホールし続けなくても、クォーツのレトロホイヤーなら「最悪、中身を載せ替えればいいや」という気楽さがある。これが、40代サラリーマンが日常でガシガシ使い倒せる最大の理由です。

まとめ: レトロホイヤーは「大人の賢い選択」

令和の時代に、あえて1990〜2000年代のネオヴィンテージ・タグホイヤーを選ぶということ。それは単なる懐古主義ではなく、

1 現行品にはない、人と被らない優れたデザイン
2 値崩れしない手堅い価値
3 最悪、機械を載せ替えれば長く使える意外なタフさ

を兼ね備えた、非常にスマートでコスパの高い選択です。

1本持っておくと、毎日の通勤服に絶妙な「こなれ感」をプラスしてくれますよ。バリエーションが豊富で、30年前の時計とは思えない近未来感を醸し出しているもの、現行品では見かけない攻めたカラーリング、現在だと古臭く感じてしまうもの、などなど探し始めたらあっという間に時間が過ぎます。

水濡れには不安があるセミヴィンテージだから夏にはまだ早いかもしれませんので、頭の片隅に置いておいていただき、秋の夜長に探してみてはいかがでしょうか。



楽天市場で今回ご紹介した「レトロホイヤー」を探す(個人的には、ご興味ある方はオークション・メルカリ等で探されることをお勧めします。自己責任になりますが。)