レトロホイヤーとは?
公式に定義があるわけではないので異論はあると思いますが、1980年代〜2000年代初頭のタグホイヤー(特にクオーツ)を「レトロホイヤー」として進めさせていただきます。このプロフェッショナルシリーズのダイバーズが、後のアクアレーサーである。
わたしが愛用する5つのレトロホイヤーたち
レトロホイヤーに当てはまるモデルはたくさんあるので僕もカバーしきれているわけではありません。そしてとにかくバラエティ豊かなので、一括りにするのは難しい。共通するのは、サイズ感でしょうか。現行の42mm超えのデカ厚時計にはない、37〜38mm以下の絶妙な小ぶり感が本当に腕に馴染みます。
1. フォーミュラ1クロノグラフ
ベルトは千切れたので社外品に交換済みです。
ときどき、クオーツはチクッチクッという針運びがキライだ、とおっしゃる方がいます。が、そういう時はクロノグラフを選びましょう。スモールセカンドは針も短いので揺れは目立ちません。そもそもインダイヤルちいさいですから。

これは2008年くらいに購入。新品で8万円くらいだったような記憶です。最近のフォーミュラ1 はケースもビシッとエッジが立っていてサテンとポリッシュの磨き分けもされるなどだいぶ変わりました。

高級感はないかもですが、インダイヤルは段差あるし、インデックスはアプライドだし、しっかりしていると思います。よほど固い仕事でなければ仕事にプライベートにガシガシ使えます。冠婚葬祭を除けばだいたいいけます。
プロフェッショナル1500はかなりバリエーションが豊富なのですが、僕が持っているのはスタンダードなダイバーズウォッチスタイル。ケース径36mmの、小ぶりのダイバーズウォッチというのはありそうでないので、おすすめです。

どうですか。普遍的なダイバーズ顔。
よく見ると個性的なのは、ザラついた表情を出す文字盤。グラナイト文字盤、と呼ばれることもあったと思いますけど、あれはグレーカラーだけだったかもしれない。

プロフェッショナル1000との違いは、バーインデックスになっていること(プロフェッショナル1000は全てドットインデックス)。あと、たぶん回転ベゼルの幅も違うと思います。
プロフェッショナル1500はベゼル違いもあります。そっちのほうがレトロ感抜群。現行品には見かけることがないゆえに敢えて選んだセミヴィンテージというこだわりを演出できることでしょう。
3. プロフェッショナル2000エクスクルーシブ・タヒチランギロア島限定
続いてプロフェッショナル2000の高級ライン・エクスクルーシブ。1990年代〜2000年代初めにかけて、有名なビーチリゾートとのコラボモデルを出しています。わたしはハワイの海亀のシルエットが文字盤に描いてあるやつが欲しかった。

ランギロア島は行ったこともなければ、存在をこの時計を入手して知りました。

ダイビングしたことすらありません。そもそもわたしはろくに泳げないからさ。高校生の時にクロール25mmのテストに引っかかり、夏休み中補習を受けた、苦い記憶があります。

古い時計なので、小傷が多い。にしてもユニークなベゼルですよね。アバンギャルドを社名に掲げただけのことはあります。

このベゼル、ドラゴンクエストのロトの紋章に似ている!とずっと思っていたんです。確認したら全然違いました。
4. プロフェッショナル3000
プロフェッショナル3000も、ベゼルが特徴的なモデルです。
勿論コンビモデルだけではなく、ステンレススチールモデルやフルゴールドめっきのモデルもありましたが、わたしはコンビにしました。その方がレトロっぽいから。

あと、コンビの方がこの特徴的なベゼルが目立つと思ったんです。

このベゼル、機動戦士ガンダム0083の敵に盗まれた試作2号機っぽくないですか。僕だけですかね。大丈夫ですよ。

個人的にコンビの時計は苦手だったんですけど、これはコンビの方がステンレスより圧倒的にカッコ良いと思いました。

しかし、経年でメッキが剥がれてくるのはどうにかなりませんかね。再メッキしてくれる時計修理屋さんって減ってるんですよね。
4. 初期フォーミュラ1
数年前に復刻されましたね、1986年に登場した初期フォーミュラ1。発表された時点ではきゃーかわいい!欲しいわあ!、と世間は湧き立ちました。ちょうどムーンスウォッチが出てしばらくしてからだったから、タグホイヤーもフォーミュラ1 をひっさげて低価格帯で対抗してきたのだろうと思われたのでしょう。もともとが低価格を売りにしてましたもんね。
でもって、いざ発売されたらその定価を見て静まり返りました。僕もですよ。そりゃあ品質はグッと上がってるんでしょうけど、29万円はちょっと…。
まだオリジナルが大量に市場に出回ってるしね!
プラスチックベゼルは加水分解でテカテカになっています。まあ、古いから仕方ないよね。

問題はベルト。オリジナルのはさすがに30〜40年経ってるから劣化してとても使用には耐えられるものはありません。社外品を色々試してますが、しっくりくるものに出会えていない。
1986年当時で定価は3万円台だったと聞きます。今でも稼働品を手に入れようとすると2万円台が相場でしょう。そして僕の記憶に間違いが無ければ、2万円台って相場は過去10年くらい大きく変わっていません。そう考えたらすごくないですか?資産価値。上がることはまずないでしょうけど、高級品じゃなかったものに40年経ってもなおそれなりの値段が付くって。

エントリークラスだし、タグホイヤーはスポーティさがブランドイメージだから普段使いで酷使されたのか、稼働品と言ってもわりと使用感が強めに出た中古品が多い印象です。
ぶっちゃけ、今から買って「資産価値」はあるの?
念の為ですけど、ロレックスのような「買った時より何倍も高騰する」というような時計ではありません。
しかし、「価値が落ちにくい」とは言えます。
前述しましたが、オリジナルのフォーミュラ1 クオーツなんて1986年発売時の定価が3万円で、過去10年くらい中古市場で稼働品なら2万円台から取り引きされてます。
プロフェッショナル1500だって、1991年の発売時定価が5万円台、いまでも中古相場は3万円台からです。
プロフェッショナル1500の一部や2000や3000と言った、ベゼルのアバンギャルドさが時代を感じさせるものは人気が落ちる印象はありますが、それでも3万円〜という認識です。
で、僕の記憶ですけど、過去10年くらい相場は大きく変わってません。ずっと低空飛行。それを資産価値と呼ぶのかわかりませんが、中古で買ったら価値は落ちない(落ちにくい)。
2000年代のフォーミュラ1 クオーツはカラフルなモデルがセカンドウォッチ、サードウォッチに良いんだよねえ
つまり、中古なら大人の趣味としては非常に手頃な価格で手に入ります。それでいて、世界的な「80's・90'sリバイバル」の波、そしてタグホイヤー自身が当時のフォーミュラ1を現代風に復刻したことなどで、当時のオリジナルモデルの価値は見直され始めています。
今この価格帯で手に入れておけば、5年、10年使っても価値が大きく下落するリスクは低く、「手放すときもトントン、あるいは少しプラスになる期待ができる」という、サラリーマンのお小遣いにとって非常に優しい優秀な資産と言えます。













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