みなさんこんにちは。僕は世間の荒波に揉まれる40代サラリーマン。いがみ合う妻と娘の間に挟まるおとうさんでもあります。「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。(夏目漱石「草枕」)」なんて一節を胸に抱いて、日々、論理と感情の間を右往左往しているのだ。できれば角は立てたくない。嫌われちゃうと悲しいからさ。かと言って優しくするとどこまでもつけ上がる馬鹿が現れる。角を立てるか丸く収めるかどっち寄りにすべきなのだろう。駅のホームで途方に暮れる帰り道、わたしは携帯でGoogleを開きました。Googleさん、生きるヒントをくださいな!

  • 人間は角があると世の中を転がって行くのが骨が折れて損だよ - 夏目漱石「吾輩は猫である」
  • 丸くとも 一かどあれや 人心 あまりまろきはころびやすきぞ - 坂本龍馬
  • 四角いアタマを丸くする。 - 日能研
  • 人間はいかに丸くともどこかに角がなければならぬ - 渋沢栄一
  • 丸くなるな⭐︎星になれ。 - サッポロビール黒ラベル

…いやどっちやねん!丸が良いのか角が良いのか、結局どっちやねん!、と思われたことでしょう。ただ、わたしは膝を打ったのであります。ああそういうことだったのね、と。

ということで、今日はこちら。

クッションケースのすゝめ - 人間はいかに丸くともどこかに角がなければならぬ - 


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ならぬ!ならぬぞ!

千円札と言えば?昭和のみなさんの脳裏に焼き付いているのはそう、夏目漱石氏のご尊顔でありましょう。最近の千円札は誰なんでしたっけね。めっきりキャッシュレスだからわかんないや。まあその夏目漱石氏は、前述のとおりあきらかに「丸派」であります。自分の主張を猫に語らせたのですな。

対して現行の一万円札と言えば?渋沢栄一氏であります。これも前掲のとおり、渋沢栄一氏はどちらかというと角を推しておられる。つまり「角派」といえましょう。

つまり世の中には「丸派」と「角派」が存在している。これは一筋縄では行きませんよ。猫派と犬派、ハト派とタカ派、角ハイボール派と赤玉ポートワイン派。そしてシリ派とチチ派。おっとわたしはAIアシスタントのSiriとchatGPT略してチチの話をしているので大丈夫ですよ。え?そんな略し方しない?人それぞれでしょうが!ウチの娘はスターバックスのことを「スターB」と呼ぶけど、腹立つけど我慢しています。そのスージーQみたいな呼び名なんやねん。

話が横道に逸れました。人間として目指すべき姿は丸派と角派どっちにすべきか、という話でしたね。が、わたしは思うわけですよ。そら間を取ってクッションだろう、と。間に挟まるもの…おしりと椅子の間に挟まるもの…それはクッション。百合と百合の間に挟まる男はいないけれど、いがみ合う妻と娘の間に挟まるのは勘弁だけど、おしりと椅子の間に挟まるのはそう、クッションである。翻って時計界において丸と角の間に挟まるものは…?クッションケースじゃないか!

繰り返します。渋沢栄一氏はおっしゃりました。人間は如何に丸くとも何処かに角がなくてはならぬ、と。つまり丸っこいフォルムに角を残したクッションケースこそ、生きにくい現代において求められる腕時計ケースなのではないでしょうか。角がなくてはならぬのだぞ!

ということで今日は、わたしの手持ちのクッションケース時計を紹介させていただこうという趣旨です。

アノーニモ セイラーダイバー


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パネライがリシュモングループ傘下に入って高級路線に趣旨替えした際、パネライを創業者から引き継いだディノ・ゼイ氏と技術者の方々が魂は売らないとばかりに飛び出して作ったブランド、それがアノーニモです。なんて角立ったエピソードでしょうか。

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フォントがかわいらしい。赤と黄色の組み合わせはなかなか見ませんね。


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リューズは4時位置。時計がデカいと竜頭が手の甲に食い込みますよね。当ててんのよ、ってことだと思いますけど、硬くて痛いことがある。4時位置は嬉しい気遣いです。

SHIPS x 時計ビギン

続いてはSHIPSオリジナルのクオーツ。

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昔ヨメさんと付き合っていた頃に誕生日プレゼントとして貰った時計がこれの色違いでした。通常モデルの青文字盤でした。

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なんやかんやあって別れた時期に、わたくしちょっと時計を外す瞬間があるお店に行きまして。錦糸町であった。酔っ払っていたこともあってそのまま忘れて帰ってしまいました。帰宅後忘れたことに気が付きましたが、取りに行くのは恥ずかしいしええい構わねえやあんなもん!、と胸を張りました。僕にも尖っていた時代があったのだ。その後なんやかんやあって復縁して結婚したある日、アナタあの時計どうしたのかしら、となりまして。中古品探し回ってネットで買いました。色違いだけど、ヨメさんは気が付いていない。そういうもんなんですよ、人間とは。

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2002年製なんですね。250本限定と。ほうほう

一見横二つ目クロノと思わせるデザインは2000年初頭は珍しく感じました。よくできた時計ですよ。時計ビギンとコラボするだけあります。

ショーメ ダンディ

前々から欲しかったけれど、高いので手を出せなかったショーメのダンディ。安いと思ったら不動品だったというミスをかましつつ入手しました。

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クッションケースってミリタリーの印象が強いんですよね。でもハイジュエラーのショーメが扱うと、こんなにシックでスマートでミニマムな印象になってしまうのです。 

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ベゼルが無いのがスマートな印象を与えてくれてるんじゃないかな。

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漆黒の文字盤が反射するので、写真が撮りにくい。でもかっこいいですよ。


ロンジン スピリット

まだまだあります。次はロンジンのスピリット。

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名門ロンジンもクッションケースもいくつか出しておられる。こちらはアラビア数字のフォントがミリタリー感強めですかね。

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最近ロンジンはスピリットというシリーズを出してますけど、昔はスピリットと言えばこのモデルを指していたという記憶です。おっと、時計歴の長さでマウントを取ろうとするのはダサいと思います!


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3針だけどフォントが大きめなのでギュッと中身が詰まった感があります。分針の先も枠まで届いているのもグッド。

Marvin マルトン160クッション

似たようなクッションケースでも文字盤カラーが変わるとだいぶ雰囲気違いますよ。

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どピンクである。

Marvin、チェ・ゲバラがロレックスと共に身に付けていた時計ブランドとして有名ですね。その抜群に共産党受けしそうな逸話からか、いまでは中国資本に買収されています。

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オリジナルはベルトもピンクです。

たまにはこんなトンチンカンなピンクもいかがでしょうか?


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露骨にルミノール風なブローバ

ここからはちょっと方向性が変わりますが、ブローバ。

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2008年にシチズンが買収したアメリカの老舗時計メーカー・ブローバ。アポロ計画においてNASAに公式採用されなかったけれどもアポロ15号の船長は私物のブローバルナパイロットを着けて月に行った、という胸熱エピソードが有名ですね。そんな重厚な歴史と確かな技術に裏付けされた名門時計ブランド。が、そんなブローバさんから、明らかに他社のデザインを意識しまくった時計が販売されていた時期がある。

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あれれーおかしいなーパネライみたいなんだけど、ブローバの音叉マークがあるよー。シーッ!コナン君!

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リューズガードはありません。

性善説の立場に立つと、昔はインターネット無かったからきっとたまたま似ちゃったんだよね。車輪の再発明なる言葉もあるし。僕が確認できただけでも、デイトナやナビタイマーやデイデイトやロイヤルオークに非常に良く似たデザインの時計がブローバさんから出ています。ロイヤルオークは色々逸話があり、別格かもしれませんけど。

でもそんな何個もたまたま似ちゃうことある?性悪説のアナタは眉を顰めました。意図的にやってんじゃないか疑惑です。想像してください。クオーツショックの荒波に襲われた時計界。削られる研究開発費。短期的利益のことしか頭にない経営者からのプレッシャー。自らの技術とプライドの板挟みになる現場。そして遂にやってしまうのだ。あの日バーゼルの木陰で見かけた素敵なデザインを、脳裏に焼き付いたあの面影を、新作の設計図に描いてしまうのだ。HB鉛筆の線は震えていたことでしょう。引かれた線は涙で滲んだことでしょう。くうー。名門時計ブランドが世に送り出したパクりウォッチにはストーリーがあるのだ!僕の勘だけど。

露骨にラジオミール風のB-barrel

最後はこちら。

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かっこいい。

最近はオマージュウォッチ、なるジャンルは世間様にも当局にも受け入れられてるようですけど、20年くらい前は駄目じゃなかった?なんでケントレーディングのRXWは駄目で、WMTはオッケーなんですかね。僕には分からない。世の中の判断基準は変わる、ということなんでしょうか。はたまた、日本メーカーは言葉が通じるから厳しくいけるけど言葉が通じない外国メーカーには手を出しづらいみたいなダブルスタンダードがあるんでしょうか。国籍の話ですかあ?ぼくにはわからないなあ!

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カッコいい!

B-barrelは中華ムーブを搭載することで低価格で面白い時計をたくさん世に送り出しておられました。今から10年くらい前ですかね、惜しまれつつブランドを終了されました。今も根強い人気があります。

まとめ

いかがでしょうか?話があちこち飛んだので長くなってしまいました。

丸型、角型のそれぞれの良いところを取ったクッションケース。ミリタリーを彷彿とさせる角張った無骨さと洗練されたスマートさが同居するクッションケース。いかがでしょうか?渋沢栄一はおっしゃりました。人間はいかに丸くともどこかに角がなくてはならぬ、と。時計もしかりである!、と。おっと、これは僕の付け足しでした。

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他にもいくつかある気はしますが、動いているのはこの辺り。

それにしても、最後に挙げたふたつは勿論、結局パネライに対する憧れがクッションケースの時計を買わせただけなんじゃないの、と思われたかもしれません。

…ッ!気付いてしまわれましたか。否定はしません。なぜなら否定はできないからです。進次郎構文みたいになってしまいましたが、パネライ欲しい病は時計おじさんの8割が罹患していると言われ(わたし調べ)、僕もその1人なのだから。

パネライ欲しい病は突発的に症状が出るってことで花粉症に例えられることも多いですが、体調とか精神状態によって症状がでるのでどっちかって言うとヘルペスみたいなもんです。例えが悪いな!でもまあ、そういう突起も角、みたいな感じでね、丸く収まってよかったです。

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